・出社日のランチ、神田の「くじらのお宿 一乃谷」でくじらのユッケ丼を堪能。ユッケ丼の持つ独特の旨味と食感に舌鼓を打ち、午後の活力を得る。
とある出社日、この日のランチは会社の仲間と二人で。
神田方面に歩いていて、あ、そうだ。
彼は『くじらのお宿 一乃谷』に行ったことないんじゃなかったかな。
「くじら、食べられる?ここ美味しいよ。」と私から提案。
「へぇ、珍しいですね。行きましょう。」との応えに、今日の昼食の店は即座に決定です。
東京の中心地で「くじら」という、少し歴史的な響きを持つ食材をランチに選ぶ。
これもまた一興ですね。
過去のブログ記事で、何回もご紹介しているこのお店。
東京では珍しいクジラ肉を食べることができ、しかもランチはほとんどのメニューが1,000円という大変お得な価格設定。
ここ最近の外食値上げラッシュのなかでも、以前の980円からわずか20円上げただけという、大将の心意気には頭が下がります。
東京でクジラ肉を味わうということ
かつて日本の食卓を支えたクジラ肉は、国際的な捕鯨規制や歴史的経緯から現在では消費量が激減、提供する店舗も限られています。
東京都内でクジラ肉を食べられるお店は、主にその歴史的な食文化を守る老舗の居酒屋、一部の専門店に集中しているのが現状。
特にランチで手軽に提供している店舗は極めて貴重で、これは流通経路の確保や価格維持に並々ならぬ努力がある証拠と言えるでしょう。
この「一乃谷」は、若い世代にもクジラ食の魅力を伝える、文化のアーカイブ的な役割を果たしているんですよね。
ユッケ丼に凝縮された肉の旨味と技術
この日、私が選んだのはいつもの如く鯨ユッケ丼。
久々に食べる一品、よし、それでは頂きましょう。
まずはビジュアル、美しいですね。
鮮やかな赤身がタレに絡み、卵の黄身と野菜の緑、そして白ごまが彩りを添えています。
早速、ユッケを一口、うん、美味い。
このユッケ、特筆すべきはその緻密な赤身の食感と、鉄分由来の濃厚な旨味。
一般的な牛肉や馬肉のユッケとは異なり、クジラ特有の滋味深さと、まるでマグロの赤身のようなきめ細やかさが同居しています。
特製の甘辛いタレと卵黄がその強い肉の旨味を包み込み、ごま油が加えられていることで舌の上で重層的な味わいのハーモニーを奏でます。
適度に噛みごたえを残しつつも、口の中でとろけるような独特の食感は、熟練の仕込みの技術の賜物。
歴史的な食文化としてのクジラ肉を、現代のトレンドである「ユッケ丼」として再解釈した見事な一品だと感服です。
いやぁ、やっぱりこのお店のクジラは美味。
どういった具合か身体も温かくなってきて、血行が良くなったような、活力が漲ってくるような気がします。
さて、午後の仕事も頑張ろう。
ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・クジラ肉には、疲労回復に効果があるとされる「バレニン」というアミノ酸が含まれています。これはイルカやクジラなどの海洋哺乳類が持つ特有の成分で、長距離を泳ぐ彼らの持久力を支えていると言われています。身体が温かくなってきたのは単なるプラシーボ効果ではなく、このバレニンによるフィジカルな恩恵を受けている可能性が高いのかも。
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