・出社日のランチで会社メンバーおすすめの蕎麦屋へ向かうと、そこは馴染みの立ち食いそばの名店『文殊』。今回は初めての「いか天そば」に挑戦したところ、自家製麺とこだわりの出汁が織りなす安定の美味しさ。加えて汁を吸って旨味を増す、いか天の魅力に遭遇。
とある出社日、この日は会社の仲間と二人でのランチ。
「サンケイビルで、手頃で美味しい蕎麦屋さんを見つけたんです」なんて一言に乗り、行ってみることにしました。
大手町のオアシス、そこは馴染みの名店だった
お店の前に着いてその看板を見て、あれ?
『文殊』じゃないですか。
市川や亀戸・両国といった総武線沿線の駅にも店舗があり、私もたまに利用する立ち食いそばの名店。
こんなビジネス街のど真ん中にも進出していたとは。
『文殊』の蕎麦は美味いというのはよく知っているので、ここは怯むことなく麺大盛りで。
そういえば、この店でイカ天は食べたことがなかった気がするなと、トッピングも決定です。
いか天そば600円+麺大盛り(2倍)が160円。
合計760円でしっかりお腹いっぱいになれる。
物価の高い大手町では、これは非常にありがたい存在です。
自家製麺とこだわりの出汁
さて、それではまず蕎麦単体から頂きましょう。
『文殊』の蕎麦は、店内で製麺する自家製麺。
生麺を注文を受けてから茹でるので、立ち食いそばとは思えないほどの風味とコシを味わえます。
つるりとした喉越し、噛んだ時のほのかな蕎麦の香り。
そして汁は化学調味料を使わず、厚削りの鰹節から丁寧に取ったという出汁、実に上品で奥深い味わいです。
醤油の風味はしっかりと感じさせつつも、決してしょっぱすぎない絶妙な塩梅。
この完成度の高い蕎麦と汁のハーモニーこそ、『文殊』が多くのファンを魅了する理由なんでしょう。
汁を吸って進化するいか天
よし、次はいよいよイカ天です。
まずはそのまま一口。
う〜ん、揚げたての衣はサクッとした食感を残していて、中のイカは柔らかく、甘みが口の中に広がります。
そしてこのいか天をじっくりと汁に浸していく。
衣がだんだんと汁を吸って、とろりとした食感に変化していきます。
出汁の旨味をたっぷりと吸い込んだこの衣、もうたまらなく美味。
イカの甘みと汁の塩気が渾然一体となって、口の中はまさに旨味の洪水状態です。
蕎麦と一緒に啜り込めば、その幸福感はさらに倍増。
これはなかなか素晴らしい。
最後に
というわけで、同僚に教えられて訪れた大手町の蕎麦屋さん。蓋を開けてみれば、私のよく知る信頼の名店でした。
とはいえ、「いか天」という新たなトッピングを試したことで、その店のポテンシャルを改めて再発見することができたなと。物価の高い大手町でこの値段でこのクオリティ、まさにビジネスマンのオアシスですね。
駅や総武線沿線が発祥の『文殊』が、大手町のオアシスになっている。
急ぎのビジネスマンにとって、この『早く、安く、美味しく』という江戸っ子気質の立ち食いそばは、現代の『粋』なランチ文化と言えるでしょう。
いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。
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