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2025年11月8日土曜日

【自衛隊】F-15の爆音にF-4の「顔」!関ヶ原から急遽予定を変更した岐阜基地航空祭は大正解だった

【この記事のポイント】
・名古屋旅行2日目、「関ケ原古戦場巡り」の予定を息子の発見で急遽「岐阜基地航空祭」に変更。オープニングのF-15とF-2の爆音飛行に圧倒され、格納庫では退役した名機F-4ファントムのお茶目な一面を発見。


名古屋旅行2日目の観光は、「関ケ原古戦場巡り」を予定していたんです。
メンバーは歴史好きの息子、そして妻の妹の旦那さん(義弟ですが、歳上なのでMさんとします)と私。

多少ハードなウォーキングもへっちゃら、気楽な男3人旅。
決戦の地である関ヶ原に思いを馳せ、近くの山城にも登ってみようかなんて話していたのです。

ところがどっこい。

朝食を終えてホテルの部屋に戻った時、息子がスマートフォンを片手にぽつりと。
「あれ、今日って岐阜基地の航空祭やってるんだね。」

なぬ? 航空祭だと!
そいつは超がつくほど魅力的じゃないか。

Mさんは何と言うだろう。
「えっ、航空祭ですか!いいですねぇ。関ケ原とどっちにするかはお任せしますよ」

年に一度しか開催されない基地航空祭。
対して関ケ原の古戦場は、いつだってそこにある。

よし、今日の予定は急遽変更。
岐阜基地航空祭を観に行こう!

いざ岐阜へ、金の信長に見送られ




名古屋から岐阜基地の最寄り駅へは、まずJRで岐阜まで行き、そこから名鉄各務原(かかみがはら)線に乗り換えます。

JR岐阜駅と名鉄岐阜駅は少しだけ離れており、その移動の途中で見ることができたのが、この黄金に輝く織田信長像。

岐阜市制120周年を記念して建てられたもので、高さは約11m。
天下布武を掲げた若き日の信長、その勢いを象徴しているかのようです。


そして名鉄各務原線に乗り込みます。

岐阜と犬山を結ぶ、ローカルな風情が漂う路線。
この路線は、各務原市内にある航空自衛隊岐阜基地、川崎重工業の工場へのアクセス路線としての役割も担っています。

空の要衝、岐阜基地航空祭へ




名鉄三柿野(みかきの)駅で下車、人の波について歩くこと5分ほど。
岐阜基地に到着です。

岐阜基地は、航空自衛隊に導入される新しい航空機・装備品の試験を行う「飛行開発実験団」が置かれている拠点。
空の防衛技術の最先端がここに集約されているんですね。



さて、航空祭のオープニングを飾るのは、F-15とF-2による異機種編隊での機動飛行。

私がこれまでに行ったことのある戦闘機基地の航空祭は、茨城の百里基地だけ。
機種の異なる2機が編隊を組んで飛ぶのは初めてです。

空気を引き裂く爆音、戦闘機の真骨頂





「戦闘機の音、マジで凄いっすよ」
初めて航空祭に来たというMさんと息子、私はしたり顔でそんな一言。

そして、3人で空を見上げて待っていると…
ヒュ〜〜〜ンッ、ゴゴゴォォ〜!

おぉ、空気を引き裂くような凄まじい爆音。
慣れているはずの私でさえ、改めてその迫力に圧倒されます。



特に度肝を抜かれるのが、「アフターバーナー」を使用した際の轟音。
これはエンジンから排出された燃え残りのガスに再び燃料を噴射して燃焼させ、爆発的な推進力を得るための装置です。

その轟音は、まさに雷鳴が連続して轟くかのよう。
腹の底までビリビリと響いてきます。



この日飛んでいたF-15には、特別な塗装が施されていました。

主翼に書かれた文字は…「技術で拓く その先の宇宙へ」。

先ほども述べた飛行開発実験団、未来の空へ、そして宇宙へと向けた熱い意気込みが表現されているんでしょう。



そしてもう一機の主役、F-2支援戦闘機。

これはF-16戦闘機をベースとして、日米共同で開発された多用途戦闘機です。
「平成の零戦」や「バイパーゼロ」といった愛称でも呼ばれているんですよね。

対艦攻撃能力に優れ、日本の広大な海を守る重要な役割を担うF-2。
F-15とはまた違った俊敏な機動性が魅力です。

いや〜、痺れた。
このスピード感と腹に響く爆音、これぞ戦闘機ならではの醍醐味。

格納庫のレジェンドと、お茶目な一面





飛行展示が一段落、そこで格納庫を覗いてみると…
おぉ、F-4ファントムじゃないか。

F-4ファントムはアメリカで開発され、西側諸国の主力戦闘機として長年空に君臨した「レジェンド」ともいえる名機。
航空自衛隊でも、1971年から約半世紀もの長きにわたり、日本の空を守り続けてきました。

武骨で力強いフォルム、たまりませんねぇ。



機体の最後端、テール部分に回り込んでみると… あれ?
これは、顔?

なんだか妙に可愛らしいような、仮面ライダーの出来損ないのような…
あのいかついファントムにも、こんな遊び心があったとは。
今回、初めて気づくことができた嬉しい発見でした。

最後に



というわけで、関ケ原から急遽予定を変更して訪れた岐阜基地航空祭。
その判断は、間違いなく大正解だったなと。

さて、まだまだ航空祭は続きます。
というところで、続きはまた明日。




【おまけのワンポイント】
・航空自衛隊の航空祭は、全国各地の基地で年に一度開催されます。普段は見ることのできない様々な航空機の地上展示、迫力満点の飛行展示は一見の価値ありです。

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