モーションウィジット

2023年6月30日金曜日

【鉄博】車両ステーション:鉄道の魅力にすっかり夢中に

【この記事のポイント】
・鉄博には変わり種列車も多数、こんなに楽しいところだとは想像もしていなかった



車両ステーションで古い鉄道を観る、こんなに楽しいものだとは想像もしておらず

蒸気機関車もと近付いてみると、あれ、階段で下に潜れるようになっているのか。
これは鉄博ならではの展示方法、蒸気機関車の車体下なんて見たことない。

ピカピカに磨かれた部品、複雑な構造ですね。
部品の一つひとつに重量感あり、これをメンテナンスするのは大変だっただろうな。

この箱は何だ、ケーブルカーかな... 解説を読んでみると、何と人力車。
正確には「人力軌道」といって、宮城県大崎市で大正時代に稼働していたものなんだとか。

8名ほどを乗せて2.5kmを15分、時速10kmほどで動いていたんだそう。
鉄道のエネルギー効率の高さを改めて異sることができるエピソードですね。

新橋駅を再現したコーナー、蒸気機関車はイギリスから輸入した1号機関車。
新橋-横浜感の鉄道開業時に使われたうちの一両で、1997年に国の重要文化財に指定、鉄道車両としては初だったんだそうです。

御用列車、と聞けば天皇陛下が乗る車両。

よく考えてみると、御用=天皇陛下が乗車する、という感覚はどこからくるんだろう。
子供の頃、御用達という言葉の意味がわからずにいろいろ調べた経験が生きているんでしょうか。

鉄オタらしき方々が夢中になって写真を撮っていたEF58形電気機関車。
「お召列車」専用機として製造された車両とのことで、こちらは御用じゃなくて「お召」という言葉を使っていますね。

塗装はピカピカ、レトロで気品ある顔立ち。
鉄オタでなくても、この電車に惹かれるちおうのはよく理解できる。

昔からの展示品が並べられている展示室を観て、おぉ、そういえばE電って定着しなかったな。

国鉄が民営化した際、JR東日本が「国電」に変わる言葉として打ち出した愛称。
East、Electric、Enjoy、Energyなどの意味が込められている、とか言っていたようですけど、これだけ見ても発足当時のJRのセンスのなさを感じることができますね。

全長約70mもある鉄道車両年表、下には90両もの鉄道模型展示。
これはマニアには堪らないんだろうなと思いつつ、一つひとつ観ていたらきりがないのでと私は素通り。

とはいえ、端から端まで全部観ろと言われても全く苦じゃないだろうとも感じ始めて。
私にも鉄オタの才が芽生えてしまったかもしれない、それほどに楽しい展示でした。

次に来る時は平日、1日かけてゆっくり巡ろうと決心し、鉄博記事の筆を置くことにします。




鉄道博物館
埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
048-651-0088
営業時間 10:00〜17:00
休館日 火曜日、年末年始
入館料 1,330円*前売り1,230円/大人一人

2023年6月29日木曜日

【鉄博】車両ステーション:懐かしい列車とレトロな鉄道の世界

【この記事のポイント】
・鉄博の車両ステーションには実物車両が多数、レトロな列車に郷愁感



さて、鉄博の本丸、車両ステーションを見学することにしましょう。

入り口近く、インフォメーションカウンターもステージのように洒落たデザイン。
ここで働くスタッフの方も、さぞやりがいがあるんだろうなと。

奥にあるエスカレーターで2Fに昇ってみましょう。

車両ステーションは広大な空間、2階から見下ろすと展示してある鉄道が模型のような錯覚に陥ります。
1階に降りて間近に車両を見学すると、改めてその広さに圧倒されるんですよね。

貨物列車、下関と書いてあるトロ箱は鮮魚輸送用。
1960年代に活躍した車両だそうですけど、その後のトラック輸送で消えたんでしょう。

鉄道の方が最高速度は安定しており、九州から東京まで魚を運ぶだけだったらトラックより早いかもしれず。
でも積み下ろしに時間がかかってしまうので、生産者から小売店まで届けるスピードはトラックには遠く及ばずということなんだろうな。

昭和の電気機関車、急行列車、特急列車の揃い踏み。

高校や大学に電車通学する際、彩色は違えども似たような風景を見ていたような気もします。
当時は「古臭い」「ボロい」なんていう印象しかなかったものの、時代が変わり自分も歳を重ねると、レトロな格好良さを感じることに驚きます。

女性ウケが良さそうな外見、愛称が「ムーミン」というのは言い得て妙。
製造年は1936年だそうで、遊び心は昭和初期の方が一枚上手だったんじゃないかなと。

転車台に乗っているのはC57蒸気機関車、国鉄最後の蒸気機関車による旅客列車を牽引した車両だそう。
細身のボイラーで造形のバランスがよく、「貴婦人」なんて言われていたというのもよくわかる美しさです。

昭和初期の1等展望車、真っ白な内装が豪華。
庶民の私にとっては、ちょっと贅沢すぎて居心地のよくなさそうな空間ではありますけどね。

客席に座れる列車もあって、車内はいかにもという雰囲気。
客席に座るとクッションはフカフカ、これで長時間の移動はキツかっただろうと思います。


感傷にひたりながら、列車が走っていた当時のことを想像しながらの見学。
これってすっかり展示の虜になっているんだよな...
なんてことには、その場では気付かないほど没頭して楽しんでいたというのが正直なところです。

あと一つだけ、明日も鉄博について書きたいと思います。




【おまけのワンポイント】
・ムーミンのEF55形電気機関車は、製造数がわずか3両という貴重なものなんだそう。現役時代は「ドタ靴」「靴のお化け」「カバ」と呼ばれていたというのもよく理解できるデザインですね。

2023年6月28日水曜日

【鉄博】未来/車両ステーション:未来の鉄道と懐かしい列車たち

【この記事のポイント】
・鉄道博物館には、子供も大人も我を忘れて楽しめる展示が多数あり



歴史ステーションはなかなかの見応え、さて、次は未来ステーションか。

展示スペースはガラス張りの回廊にあり、歴史ステーションとは違って無茶苦茶明るいんです。
未来チケットを入手して自分のアバターを造り、未来の鉄道の姿をアニメで疑似体験する、というのがこのコーナー。

大人お一人様の私が夢中になって、未来ある子供たちの邪魔をしたら悪いよなとここは素通り。
解説の内容をみると既に実現している技術もちらほら、この新館がオープンした2018年からの5年で「未来」が意外と身近であることがわかります。

1Fにあるのは、お、東北新幹線と山形新幹線。
そういえば山形新幹線はまだ乗ったことがないので、いずれ旅行にでも行こうか。

仕事ステーション、鉄道運行を支える仕事の体験ミュージアムらしい。

キッザニアの鉄道版、子供にとってこれは楽しいだろうなぁ。
仕事を早く引退したい私にゃ無縁なコーナーなのでここも素通り、建物外に出てみることにします。

ん?てっぱくひろば?
しかも長蛇の列ができているじゃないですか。

皆さん何で並んでいるのかを一応確認しておくか。

鉄道をモチーフとした遊具があり、行列はミニはやぶさ号だったか。

ふと、どこだったかの遊園地でミニSLみたいなのに乗せてもらい、意外にスピードが出て楽しかったなんていう幼い頃の記憶が蘇ってきました。
あれはどこだったのか、そもそも後付の記憶なのか、それとも現実だったのかも定かではないんですけどね。

よし、次は車両ステーションに。
正面に見えているのは... 妙に懐かしい気がする車両です。

なぜなのか... あ、息子が生まれた頃にデビューしたE1系だ。
息子と一緒におもちゃで遊んでいた、その記憶が残っていたんだなと。

全車両2階建て、東北・上越新幹線で使われていた車両。
いつの間にやら見なくなったこの車両、2012年に運用終了となったんだそう。

車両ステーションに入ると、こちらも懐かしい0系。
東海道新幹線の原点ですよね。

子供の頃、新幹線といえばこのデザインだったので郷愁感も一入。
こだま号として長く残っていたのは記憶していますけど、運用終了は2008年なんだそうです。

自分は鉄オタじゃない。
そう思っていたものの、どうやらその片鱗はあるのかもしれないと思いはじめたところで、続きはまた明日。




【おまけのワンポイント】
・100系以降のシャープなデザインとの比較で、晩年は「団子鼻」なんていう愛称もあった0系。改めて見ると、レトロで可愛いデザインですよね。

2023年6月27日火曜日

【鉄博】歴史ステーション:明治期から現代までの鉄道の軌跡をたどる

【この記事のポイント】
・株主優待割引券で訪問した鉄道博物館、明治以降の日本の歴史を学びなおすことができるんだなと



私はオタクではあるものの、鉄道はそれほど興味なし。

なのに鉄博になぜ行ったのか、それは株主優待券に釣られたからなんです。


鉄博入場料が50%割引、1,320円が660円になるなら入ってみてもよいか。
2年前に優待券を頂いた際、存在をすっかり忘れて後悔したので、今回は忘れないようにと意識していたんですよね。

ランチ後、まず向かったのは『ビューレストラン』に最も近い歴史ステーション。
「日本の鉄道の進化をたどる」というテーマで、いかにも博物館らしい展示を期待です。

プロローグとなるエリア、江戸時代から明治に移り変わる頃の写真や絵、そしてなぜか鐘がぶら下がっています。
鐘といえば... 時の鐘、鉄道や船といった大量輸送手段が整備されたのが明治期。

江戸時代は時刻はアバウトなもので、鐘によっておおよその時間を把握していたという程度。
しかも鐘が鳴ってから認識するという「事後的」なものだったわけですよね。
対して大量輸送手段は「事前的」に時刻を知る必要があり、間に合うように行動することが求められます。

なるほど、「時刻」という概念にパラダイムシフトがあったというのが明治期。
皮肉ないい方をすると、現代のように窮屈になったのはこの時代からなのか。

鉄道が初めて導入されたのが1872年、以来150年ほどの時が経過しているんですね。

歴史ステーションには、この期間を以下のように区切って展示スペースが配されています。
手探りの黎明期【1870~1890】
国産技術の確立期【1890~1930】
鉄道輸送の黄金期【1930~1950】
世界一への飛躍期【1950~1970】
未来への蓄積期【1970~1990】
多様化する鉄道成熟期【1990~】

今更ですけど、そうか、鉄道には明治期からの激動の時代が全て詰まっているんだ。
それをこのスペースで全て振り返ることができる、なんて素晴らしいコーナーなんだ。

東京駅が開業したのは1914年と大正期になってから、鉄道の歴史でみるとそんなに古い話じゃないんですよね。

明治初期、政府が鉄道を全国に普及させようと画策。
ところが相次ぐ士族の乱で財源不足となり、民間に免許を出して整備したのが今の私鉄、なんていう歴史を知ったり。

おぉ、崎陽軒。

駅弁を売り始めたのは1928年らしいですけど、100年近く経った今日でもファンは多いですよね。
もちろん、私もその一人です。

戦後に訪れた観光ブームでは、自動車や飛行機が普及していないなかだったので鉄道にとっては最も華やかな時代だった、なんてことを学んだり。

そういえば、戦後になって職にあぶれた航空技術者を大量に採用したのが国鉄で、その後の技術開発に大いに貢献した、なんていう表記もありました。

エキゾチック・ジャパンといえば郷ひろみ、1984年のリリース。

当時はまだ国鉄で、大赤字に苦しんで民営化したのが1987年。
JRとして地域分割して今日に至るわけです。

その時代を自分も過ごしてきたにも関わらず、すっかり忘れていたことに驚き。
そういえば学生時代、「国鉄のスト(ストライキ=労働放棄)」なんていうのもあったよなぁ。

他にも興味深い展示が数多くありましたけど、真剣に見学すると歴史ステーションだけで2〜3時間はかかると思います。
後ろ髪を引かれながらも、また来よう、次回はもっとじっくりと観ようと次の展示に移ろうというとことで、続きはまた明日。

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【おまけのワンポイント】
・東海道新幹線に次いで昔からある東北新幹線、きつ開業したかご存知でしょうか。答えは1982年6月、同年11月に上越新幹線が開業するという新幹線イヤーだったんだなと。

2023年6月26日月曜日

【グルメ】鉄博の極上まかない飯!ハチクマライスの魅力に迫る

【この記事のポイント】
・大宮の鉄道博物館内にある『ビューレストラン』、鉄道職員さんのまかない飯「ハチクマライス」はいかにも鉄道らしい美味な洋食



とある日曜日、この日は大宮の鉄道博物館、通称鉄博に行ってみることにしました。

大宮までは電車で1時間弱、湘南新宿ラインのおかげで、だいぶ近くなった気がします。
大宮から鉄博までは2kmほどで、シャトル線を使わずいつもの如くウォーキング。

鉄博に到着、まだ空いているというのは期待通り。
そして真っ先に向かったのは…

『ビューレストラン』、まずはランチを済ませようかなと。

こういうところのランチ、ピーク時間は激混みになること間違いない。
11:00近い時間、ここまでの移動で少しお腹も空いたんですよね。

お店は食券制、購入したのは
ハチクマライス1,080円。
ハチクマライスって何と調べてみると、長距離列車の乗務員さん向けのまかない飯なんだとか。
仕事の合間にサッと食べられるよう目玉焼きをご飯に乗せたもので、名前は落語の『八っあん熊さん』に由来しているんだそうです。

「ハチクマライス」とは、食堂車の付いている長距離列車の乗務員さんたちが、業務の合間にサッと食べられるように、「卵(目玉焼き)」を使って作られたまかない飯のこと。

名前は、一説には、江戸古典落語の『八っあん熊さん』に由来するのだとか。


カウンターでオーダーして席つくと、すぐに呼び出しブザーが鳴ってビビったなと。
完成まで2分ほどしかかからないというのは、流石はまかない料理なんだなと。

ご飯の上に乗っているのは目玉焼きだけじゃなく、鶏
唐揚げに
ハンバーグ、ハムにキャベツとまかないにしては豪勢。
たんぱく質たっぷりなので、身体を使う仕事の方向けですね。

よし、それでは頂きます。

まずは唐揚げを一つ、うん、普通に美味いぞ。
温めなのでパクっと行っても危険はない、これもまかない飯だからなんだろうな。(←本当か?)

ん? 唐揚げの下のご飯に汁がしみている。
一口食べてみるとこれはハンバーグのソース、甘酸っぱくて美味しいんですよ。

続けてハンバーグを一口。
レトルトっぽい味はありながらも、肉質は消して悪くはなくこれもいい味だな。

キャベツの量はたっぷり、不要と思っていたタルタルソースもしつこさがなくさっぱり。
鶏の唐揚げ、キャベツのいずれに絡めてもいい仕上がりです。

さて、目玉焼きにと箸で摘むとお、これは半熟なんだ。

黄身の表面を剥いでみたところ、見事な半熟の仕上がり。
ペロッと一口で頬張り、敷いてあったしっとりしたハムも口内に放り込むと、適度な塩気が加わり極上の味に。

鉄道には洋食がよく合う。
以前からそう思っていましたけど、美味しい洋食のオンパレードで満足できる丼に感謝。

まかない飯を遥かに凌駕する美味しさ、ご馳走さまでした。






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