モーションウィジット

2023年6月27日火曜日

【鉄博】歴史ステーション:明治期から現代までの鉄道の軌跡をたどる

【この記事のポイント】
・株主優待割引券で訪問した鉄道博物館、明治以降の日本の歴史を学びなおすことができるんだなと



私はオタクではあるものの、鉄道はそれほど興味なし。

なのに鉄博になぜ行ったのか、それは株主優待券に釣られたからなんです。


鉄博入場料が50%割引、1,320円が660円になるなら入ってみてもよいか。
2年前に優待券を頂いた際、存在をすっかり忘れて後悔したので、今回は忘れないようにと意識していたんですよね。

ランチ後、まず向かったのは『ビューレストラン』に最も近い歴史ステーション。
「日本の鉄道の進化をたどる」というテーマで、いかにも博物館らしい展示を期待です。

プロローグとなるエリア、江戸時代から明治に移り変わる頃の写真や絵、そしてなぜか鐘がぶら下がっています。
鐘といえば... 時の鐘、鉄道や船といった大量輸送手段が整備されたのが明治期。

江戸時代は時刻はアバウトなもので、鐘によっておおよその時間を把握していたという程度。
しかも鐘が鳴ってから認識するという「事後的」なものだったわけですよね。
対して大量輸送手段は「事前的」に時刻を知る必要があり、間に合うように行動することが求められます。

なるほど、「時刻」という概念にパラダイムシフトがあったというのが明治期。
皮肉ないい方をすると、現代のように窮屈になったのはこの時代からなのか。

鉄道が初めて導入されたのが1872年、以来150年ほどの時が経過しているんですね。

歴史ステーションには、この期間を以下のように区切って展示スペースが配されています。
手探りの黎明期【1870~1890】
国産技術の確立期【1890~1930】
鉄道輸送の黄金期【1930~1950】
世界一への飛躍期【1950~1970】
未来への蓄積期【1970~1990】
多様化する鉄道成熟期【1990~】

今更ですけど、そうか、鉄道には明治期からの激動の時代が全て詰まっているんだ。
それをこのスペースで全て振り返ることができる、なんて素晴らしいコーナーなんだ。

東京駅が開業したのは1914年と大正期になってから、鉄道の歴史でみるとそんなに古い話じゃないんですよね。

明治初期、政府が鉄道を全国に普及させようと画策。
ところが相次ぐ士族の乱で財源不足となり、民間に免許を出して整備したのが今の私鉄、なんていう歴史を知ったり。

おぉ、崎陽軒。

駅弁を売り始めたのは1928年らしいですけど、100年近く経った今日でもファンは多いですよね。
もちろん、私もその一人です。

戦後に訪れた観光ブームでは、自動車や飛行機が普及していないなかだったので鉄道にとっては最も華やかな時代だった、なんてことを学んだり。

そういえば、戦後になって職にあぶれた航空技術者を大量に採用したのが国鉄で、その後の技術開発に大いに貢献した、なんていう表記もありました。

エキゾチック・ジャパンといえば郷ひろみ、1984年のリリース。

当時はまだ国鉄で、大赤字に苦しんで民営化したのが1987年。
JRとして地域分割して今日に至るわけです。

その時代を自分も過ごしてきたにも関わらず、すっかり忘れていたことに驚き。
そういえば学生時代、「国鉄のスト(ストライキ=労働放棄)」なんていうのもあったよなぁ。

他にも興味深い展示が数多くありましたけど、真剣に見学すると歴史ステーションだけで2〜3時間はかかると思います。
後ろ髪を引かれながらも、また来よう、次回はもっとじっくりと観ようと次の展示に移ろうというとことで、続きはまた明日。

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【おまけのワンポイント】
・東海道新幹線に次いで昔からある東北新幹線、きつ開業したかご存知でしょうか。答えは1982年6月、同年11月に上越新幹線が開業するという新幹線イヤーだったんだなと。

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