モーションウィジット

2023年6月29日木曜日

【鉄博】車両ステーション:懐かしい列車とレトロな鉄道の世界

【この記事のポイント】
・鉄博の車両ステーションには実物車両が多数、レトロな列車に郷愁感



さて、鉄博の本丸、車両ステーションを見学することにしましょう。

入り口近く、インフォメーションカウンターもステージのように洒落たデザイン。
ここで働くスタッフの方も、さぞやりがいがあるんだろうなと。

奥にあるエスカレーターで2Fに昇ってみましょう。

車両ステーションは広大な空間、2階から見下ろすと展示してある鉄道が模型のような錯覚に陥ります。
1階に降りて間近に車両を見学すると、改めてその広さに圧倒されるんですよね。

貨物列車、下関と書いてあるトロ箱は鮮魚輸送用。
1960年代に活躍した車両だそうですけど、その後のトラック輸送で消えたんでしょう。

鉄道の方が最高速度は安定しており、九州から東京まで魚を運ぶだけだったらトラックより早いかもしれず。
でも積み下ろしに時間がかかってしまうので、生産者から小売店まで届けるスピードはトラックには遠く及ばずということなんだろうな。

昭和の電気機関車、急行列車、特急列車の揃い踏み。

高校や大学に電車通学する際、彩色は違えども似たような風景を見ていたような気もします。
当時は「古臭い」「ボロい」なんていう印象しかなかったものの、時代が変わり自分も歳を重ねると、レトロな格好良さを感じることに驚きます。

女性ウケが良さそうな外見、愛称が「ムーミン」というのは言い得て妙。
製造年は1936年だそうで、遊び心は昭和初期の方が一枚上手だったんじゃないかなと。

転車台に乗っているのはC57蒸気機関車、国鉄最後の蒸気機関車による旅客列車を牽引した車両だそう。
細身のボイラーで造形のバランスがよく、「貴婦人」なんて言われていたというのもよくわかる美しさです。

昭和初期の1等展望車、真っ白な内装が豪華。
庶民の私にとっては、ちょっと贅沢すぎて居心地のよくなさそうな空間ではありますけどね。

客席に座れる列車もあって、車内はいかにもという雰囲気。
客席に座るとクッションはフカフカ、これで長時間の移動はキツかっただろうと思います。


感傷にひたりながら、列車が走っていた当時のことを想像しながらの見学。
これってすっかり展示の虜になっているんだよな...
なんてことには、その場では気付かないほど没頭して楽しんでいたというのが正直なところです。

あと一つだけ、明日も鉄博について書きたいと思います。




【おまけのワンポイント】
・ムーミンのEF55形電気機関車は、製造数がわずか3両という貴重なものなんだそう。現役時代は「ドタ靴」「靴のお化け」「カバ」と呼ばれていたというのもよく理解できるデザインですね。

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