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2026年1月26日月曜日

【旅行】「予約の壁」で西山荘を断念!転じて1500年前のハニワ空冷システムと獅子頭の威厳に触れる

【この記事のポイント】
・水戸黄門が晩年を過ごした隠居所「西山荘(せいざんそう)」の見学は、「予約の壁」で断念。近くの西山公園で1500年前の産業遺構に触れる。


常陸太田の観光、次なる目的地にするはずだったのが「西山荘(せいざんそう)」です。

太田城の西、静かな高台に位置するこの場所。
水戸藩2代藩主・徳川光圀公が元禄4年(1691年)から没するまでの約10年間を過ごした場所として知られています。

アナログの迷宮:西山荘と「予約の壁」





まず、この場所の歴史的背景をおさらいしておきましょう。

・西山荘は、光圀公が『大日本史』の編纂に情熱を注ぎ、自ら質素倹約を実践した茅葺き屋根の隠居所です。
・華美を排した平屋建ての造りは、光圀公の「民衆と同じ目線でありたい」という精神を体現しています。
・幕末には戦火で焼失しましたが、後に再建され、現在は往時の静謐な佇まいを今に伝えています。

せっかく常陸太田まで行くので、その空気感に触れたい。
そう思って出発前に公式サイトの利用案内を確認したんですけどね。

そこには思わず絶句するような「ユーザー体験(UX)の障壁」が立ちはだかっていました。

まず、入場には事前予約が必要らしく、用意されているのは「PDFの申込書」。
そこには「太枠をご記入の上、FAXまたは郵送で」という記載がありました。

さらに読み進めると「2021年にFAXは終了したため、郵送かメール添付で」との補足。
どちらにしてもPDFを印刷はせねばならず、プリンターはとうの昔に使わなくなったので持っていないんですよね。

さらに「公式オンラインチケット」というリンクはあるものの、無情にも「準備中」の文字も併記されていて、使えるのか使えないのかは不明という有り様です。

もしかすると、「行けば予約なしでも入れる」のかもしれず。
でもこれだけの「拒絶のシグナル」があるということは、私のような合理主義者は「行ってはいけない場所」なんでしょうね。

黄門様が見た風景:義公廟と西山公園



そこで方針を転換し、お隣にある「西山公園」へ。

ここは予約不要のオープンな空間。
光圀公が愛したであろう景色を、自分自身の足で稼いで楽しむことにしました。



公園内には「義公廟(ぎこうびょう)」が静かに佇んでいます。

義公廟とは、光圀公(義公)の遺徳を偲んで建てられた、格調高い霊廟建築。
簡素ながらも凛とした空気が漂い、光圀公の精神性が空間全体に満ちているのを感じます。

参拝者はここで、歴史上の偉人と対話するような静かな時間を過ごすことができます。



公園内の歩道は整備されており、絶好のウォーキングコースにもなりそう。

冬の乾いた空気が、水平線までのピクセルを研ぎ澄ます。
高台から望む太平洋は、光圀公の目にも映ったものなんでしょう。

西山公園は、約1500本の桜が植えられた茨城県内でも有数の桜の名所。
春には山全体が薄紅色に染まり、多くの市民が集う憩いの場になるんだそうです。

1500年前の遺構:元太田山埴輪窯跡の発見





散策の途中、ふと目に留まったのが「埴輪(はにわ)窯跡」の看板。
一見すると単なる山肌の空き地なんですけど、こんなところで埴輪を焼いていたとは。



駐車場横の説明板に概要が書かれていました。

・発見の経緯: 1962年、自然公園の駐車場造成中に偶然「発掘」されました。
・構造: 計11基の窯を確認。谷から吹き上げる上昇気流を物理的な「冷却・燃焼システム」として利用した登り窯だったようです。
・出土品: 5世紀〜6世紀頃、ここから馬や人物の埴輪が生み出され、周辺の古墳へとデリバリーされていました。

谷風を利用した空冷システム、発熱対策は1500年前にも大きな課題だったんでしょうね。
可能なら、AR(拡張現実)などで当時の窯の稼働状況を再現してほしいところです。

伝統とモダンの交差点:道の駅ひたちおおた





続いて訪れたのは「道の駅ひたちおおた」。
それまでの歴史的な静謐さから一転、非常にモダンで洗練された建築デザインが印象的です。



ここで目を引いたのが、展示されていた「獅子頭」達です。

常陸太田市の「山添獅子頭」は、数世紀の歴史を持つ伝統工芸品なんだそう。
桐の木を贅沢に使い、精緻な彫刻と重厚な漆塗りで仕上げられた姿は、工芸品というより美術品ですね。

特に大きく見開かれた眼と力強い顎の造形は、災厄を噛み砕く守護の象徴としての威厳を放っていました。

さて、時刻はお昼時。
ここの常陸秋そばでランチを…とも思いましたけど、今朝のバイキングがまだしっかり胃をを占有しています。

皆でと相談し、「ランチは水戸まで移動してからにしよう」と決定。
常陸太田の豊かな歴史の記憶をお土産に、車を走らせることにしました。




道の駅 ひたちおおた(黄門の郷)
茨城県常陸太田市下河合町1016番1
0294-85-6888
営業時間: 9:00 ~ 18:00
定休日:4月、6月、7月、10月、1月、3月の第2火曜日および1月1日、2日

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