・旅の醍醐味である「夜の反省会(二次会)」を彩る、茨城のローカル食材。道中の道の駅で買い集めた、知的好奇心と食欲をそそる精鋭たちのラインナップをご紹介。
旅行の密かな楽しみといえば、一通りイベントを終えた後に部屋に集まって繰り広げる「呑み」の時間ですよね。
俗にいう「反省会」ですけど、呑みながら反省したことは一度もないのに、なぜこの言い方が定着しているんだろうか。
夕食を散々食べた後なので、すでにお腹いっぱいのはず。
なのに温泉に浸かって代謝を上げると、不思議ともうひと口、何かを口に運びたくなるものです。
今回は道中に立ち寄った「道の駅」で調達した、こだわりの品々を持ち寄って4人での宴が始まりました。
難読地名とクラフトビールの聖地:『道の駅 奥久慈だいご』
まずは、宿から徒歩10分ほどの距離にある『道の駅 奥久慈だいご』。
この街は「大子町」と書きますが、私はずっと「たいし」だと読み違えていたんです。
道の駅の看板にひらがなで大きく「だいご」と記されているのを見て、ようやく正しい読みが定着したという次第。
ここで私が手に入れたのは、茨城県那珂市が世界に誇る木内酒造の「常陸野ネストビール」。
・ホワイトエール: コリアンダーやオレンジピールによる爽やかな酸味と香りが特徴で、クラフトビール初心者にも優しい傑作。
・グリーンホップス: フレッシュなホップが生み出す鮮烈な苦味とハーブのような香りが、鼻腔を心地よく刺激します。
・ラガー: 麦芽の甘みとホップの苦みのバランスが緻密に設計されており、キレのある後味が喉を潤してくれます。
さらに、義弟が「これ、面白そうですよ」と差し出してきたのが、「YAMIZOMORINO BEER Helles(ヤミゾモリノビール ヘレス)」。
大子町のシンボル、八溝(やみぞ)山の名を冠したこのビールは、ドイツの伝統的なヘレススタイルを踏襲。
黄金色の美しい液体は苦味が抑えられており、麦の芳醇な旨味をストレートに感じられるスムースな飲み口です。
奥久慈の豊かな森をイメージさせるような、素朴ながらも芯の通ったクラフトマンシップを感じる一杯でした。
発酵と燻製のケミストリー:夜を彩る「通」なつまみ
さて、ビールのお供に並んだのは、一見すると地味ながらも強力なラインナップ。
まずはこちら。茶色の殻に包まれた一品。
その正体は「燻製卵」です。
燻製って、殻の上からやったんでしょう。
殻を剥いてしまったら、「単なるゆで卵ではないか」という疑念もあったものの、一剥きすれば状況は一変。
燻煙の芳醇な香りがふわりと立ち上がり、白身は弾力を増し、黄身はしっとりと旨味が凝縮されています。
ビールとの相性は、まさに計算され尽くしたかのような完璧さ。
シンプルゆえに素材と手法の良さが際立つ、贅沢なつまみでした。
今回の旅行で完全に納豆のポテンシャルに魅せられた妹、彼女がチョイスしたのは「納豆ミックス」。
フリーズドライされた納豆とチーズを組み合わせたスナックですが、これがまた「納豆×発酵食品」というシナジーを生み、止まらない美味しさ。
茨城観光の「正解」を一つ見つけたような気分です。
親子の嗅覚が捉えた逸品:『道の駅さとみ』の柿チップス
最後にご紹介するのは、御岩神社から大子町への移動中に立ち寄った『道の駅さとみ』で、息子が「これは当たりな気がする」と見つけてきた一品。
それがこの「柿チップス」で、これが想像を超えるクオリティなんですよ。
新鮮な柿を丁寧にスライスし、油で揚げずにじっくりと時間をかけて乾燥させて作られているんじゃないかなと。
糖分の濃縮が起こり、噛むほどに柿本来のねっとりとした甘みが口いっぱいに広がるんです。
サクッとした軽さと、セミドライフルーツのような力強い食感のバランスが絶妙、今回最大の収穫でした。
深酒にも過剰な摂取に走ることもない、実に平和な時間。
地域の知恵を「酒の肴」に、語らいを「心の糧」にして。2026年最初の旅行の夜は、穏やかな知性に満ちた一幕となりました。
さて、明日の観光に備えて、そろそろ眠りにつくとしましょうか。
【おまけのワンポイント】
・大子(だいご)の地名は、一説には醍醐天皇の時代に由来するとも、湧き水が「醍醐(最高の味)」のようであったからとも言われているんだそうです。
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