・久々に訪れた『ネネポチャ』。朝鮮王朝時代から続く滋養の味、ユッケジャンクッパがもたらす冬の幸福な温もり。
とある休日。この日は息子が家に来ていたこともあり、二人で外食ランチへと出かけることに。
彼のリクエストは、自宅からほど近い『ネネポチャ』でした。
このお店、味のレベルは確かだし、テイクアウトにも柔軟に対応してくれる非常に使い勝手の良い一軒。
でも最近は足が遠のいていたのは、最近は妻と娘が極端に辛いものを避ける傾向にあるからでした。
その点、辛いものを厭わない息子が相手となれば、迷わず選択肢に浮上してくる。
食の好みという共通言語が、親子の外食を成立させてくれます。
辛さの「基準」をITで統一する:KM(辛メーター)の可能性
注文したのは「ユッケジャンクッパ定食(1,078円)」。
メニューに並ぶ3つの唐辛子マークが決め手でしたけど、ここでふと考えさせられます。
この「唐辛子マーク」の定義は、当然ながら店ごとにバラバラですよね。
ネットで調べてみると、このインタビュー記事に主観的な「辛さ」の基準を統一すべく、独自単位「KM(辛メーター)」を開発したサービスが紹介されています。
個人の感覚に依存していた「辛味」を、データによって客観化する。
こうしたサービスが普及すれば、ランチの選択ミスも防げるようになるでしょう。
是非とも一般化してほしいものです。
小鉢の彩り:パンチャンが奏でる序奏
よし、それでは頂きましょう。
まずは韓国料理の醍醐味である「パンチャン(小鉢)」から。
この日の布陣は、瑞々しいオイキムチ、シャキシャキとした食感のもやしのナムル、そして香ばしいチヂミの細切れです。
まずはナムルの清涼感で口の中を整え、オイキムチの乳酸発酵由来の酸味を愉しむ。
チヂミの切れ端は、冷めていてもなお小麦の旨味と油のコクが凝縮された佳品。
箸を休める暇もなく、彩り豊かな副菜たちが胃袋を優しく刺激していきます。
日本の定食における香の物とはまた違う、多様な食感のアンサンブルに心が躍ります。
歴史を啜る:ユッケジャンクッパの滋養と真髄
お次はメインのユッケジャン。
深淵な橙色のスープは、過剰な刺激ではなく「滋養」が溶け込んでいる証。
ユッケジャンは、かつて朝鮮王朝時代に薬膳としての側面を持っていた「犬醤(ケジャングク)」の代用として牛肉が使われるようになったのが始まりなんだそう。
牛肉を長時間煮込んで得られる濃厚な出汁に、ゼンマイやネギ、豆もやしなどの野菜がたっぷりと加わった、まさに滋養強壮の代名詞です。
牛肉の繊維が解けるほど柔らかく、唐辛子のカプサイシンが素材の甘みを引き立てる。
ご飯を投入してクッパにすれば、米のデンプンがスープの旨味を吸い込み、完璧な一体感を創出。
一口ごとに歴史の深みを感じさせる、韓国食文化が誇る至高のスープ料理といえるでしょうね。
いざ、実食。
一口目の鋭い辛さに驚くものの、それは喉が慣れるまでのわずかな間の出来事。
10分で完食するのであれば、その刺激を感じるのは最初の2分程度です。
それを過ぎれば、旨味が辛さを上回る。
この日の仕上がりはスープが多め、肉や具材は控えめな印象でしたけど、その分スープの純粋な出汁を堪能できました。
食べ進めるうちにじんわりと発汗し、芯から身体が温まっていくのを実感。
冬の冷えた空気を忘れさせてくれるような、この熱量と温もりに深い感謝を捧げてと。
なかなかの美味、ご馳走さまでした。
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