モーションウィジット

2018年10月31日水曜日

【旅行】浅間温泉の早朝、松本の歴史を散歩

旅行2日目の朝、普段の癖で起床は6:00前。
朝食は7:30、よし、それまで浅間温泉を散歩してみるか。
 
浅間温泉には歴史があり、湯が開かれたのは平安時代というから、1,000年以上も前なのか。
 
信濃国府が焼かれた際、一時的に信濃の政治の中心になったこともあった、という案内板がここにあり。
歴史好きには楽しい温泉街です。
 
御射神社を目指して歩くと、途中にあれ、小笠原家廟所の案内板。
 
行ってみると、崩れかけた石積みがあって、これが小笠原家の廟所?
かなり荒れているな。
 
石段を昇ると、五輪塔が3つ。
向かって右から秀政、貞慶、忠脩なんだとか。
 
小笠原貞慶は、父の代に甲斐武田家に敗れて諸国を流浪。
徳川家康、豊臣秀吉、再び徳川家康と主君を変えながら、松本城主になったという人物。
 
秀政は子供、孫の忠脩は大阪夏の陣で戦死。
秀政も深手を負い、その傷が元で亡くなっているんだそうです。
 
激動の時代を生きた親子三代、この地に静かに眠る、ですね。
 
御射神社、ここにあるのは春宮で、三才山にある奥宮が秋宮。
前身の浅間宮は、鎌倉時代からあるものなんだそうです。
 
境内には、温泉街にあった道祖神が複数移設されています。
いい移設場所を見つけたものですね。
 
参拝する人もいない静かな神社…
そうか、まだ朝6時半、こんな時間に参拝する人はいないのは当然か。
 
 
朝の温泉街散歩、静かでいいものです。
 
 
御殿山小笠原家廟所
松本市浅間温泉1175
 
御射神社
松本市浅間温泉854
 

2018年10月30日火曜日

【旅行・グルメ】温泉旅館ディナーは品数豊富な季節の味わい

温泉旅館の夕食って、独特の魅力がありますよね。
 
品数豊富、量もたっぷり。
食べる前はウキウキワクワク、途中から苦しくなってきて、食べ終えると微かな後悔の念。
 
でも、次に食べる時は過去をすっかり忘れていて、再びウキウキワクワク。
今回の「ホテルおもと」の夕食も、正にそんな魅力がありました。
 
会場に行くと、既に前菜と陶板焼きがセット済み、気分が盛り上がりますね~
 
よし、頂きま~す。
 
まずは前菜、7品もあります。
味の良さは言うまでもなく、紅葉をあしらった季節感はさすがの技。
 
ビールを飲みながら、一品一品の味と季節を味わって。
いやぁ、幸せ、幸せ。
 
お吸い物は真鯛に湯葉か、おぉ、松茸もいい香り。
この記事をアップする頃は季節遅れでしょうけど、初秋の風味が喉を潤してくれる嬉しさ。
 
お造りはノーマルなネタけど、奥にある海草を寒天のようなもので固めたものは、「えごねり」っぽいのが長野らしさか。
サーモンが一際美味しいのも、山国のプライドここにありということでしょう。
 
炊き合わせ、これが美味かった。
程よく味付けられた新鮮な野菜、鶏肉の旨味とのコラボが素晴らしい。
 
こういう野菜、毎日でも食べたいものです。
 
味噌ポーク、陶板でじっくりと焼き上げてと。
 
柔らかい肉に、甘味がついた味噌の優しさ。
う~ん、シンプルながらも、素材の良さが出るんでしょうね。
 
そろそろお腹いっぱいというタイミングで、ドドんと天ぷら。
これも仕上がりよくサクサク食べられるんですけど、特に百合根が珍しくて美味。
 
おぉ、更に茶碗蒸しか。
 
彩の紅葉麩の底にある、エビや鶏肉がこれまた美味いんです。
お腹いっぱいでも食べられるということは、空腹だったらどんだけ美味いんだろう。
 
ご飯はさすがに食べられず、最後の蕎麦は嬉しいもの。
旅館の蕎麦としてはかなりレベルが高いのは、作り置かずに直前に調理しているからでしょうね。
 
デザートはあっさり系、この食事にはぴったり。
 
いや~、それにしても全て美味しかったなぁ。
さすがは伝統の温泉旅館、その実力を存分に知る品々でした。
 
 
【今日のワンポイント】
・ホテルおもとの前身、おもとの湯は1919年創業。もうすぐ100年という老舗なんだなと。
 

2018年10月29日月曜日

【旅行】松本の宿、市内と山並みを見渡して温泉三昧

1日目の宿は、浅間温泉にある「ホテルおもと」、古くからある典型的な温泉旅館です。
 
8階の建物は浅間温泉で一際高く、丘の中腹にあることも手伝って、見晴らしがいいのも特徴。
初めて行った際にも、遠くから目立ってわかりやすいというのもいいところですね。
 
入り口は、橋を渡っていくような造りで立派なもの。
お、中央にある自転車が雰囲気を壊してます。
 
難点は駐車場が離れていることですけど、その距離は徒歩2分程度。
大規模なホテルだと、同じ敷地内でも徒歩2分以上かかることもあるわけで、そう考えれば大した問題じゃないかな。
 
部屋は和風、玄関は広く、狭いながらも次の間付き。
バス・トイレも独立しているし、これはなかなかいい部屋だな。
 
和室は12.5畳、広いですねぇ。
これだけ広けりゃゆったりと寛げるし、真新しい畳も気持ちいいものです。
 
襖の奥には広縁、この眺望ですよ。
 
え? ごちゃついた街が見えるだけって?
まぁ確かにその通り、心の目で手前の建物は消して、遠くの美しい山だけを意識できるようになれればな。
 
弱々しい光ながらも、夜景はそれなりに綺麗ではありました。
 
温泉もまた素晴らしいんですよ。
広々とした内風呂を独り占め、気持ちよかったなぁ。
 
露天風呂は景色も楽しめますね。
泉質もサラサラ、身体が心地よく温まり、涼やかな風との調和が最高でした。
 
もう一つジャグジーもあったんですけど、湯が熱すぎて入れないほどだったのは、少々残念。
とはいえ、全体的には期待以上のいい宿でしたよ。
 
 
信州 浅間温泉 ホテルおもと
0263-46-2385
長野県松本市浅間温泉3-13-10
宿泊費 10,000~28,000円/人
 

2018年10月28日日曜日

【旅行】旧開智学校 、昔の小学校が案外フォトジェニック

松本城の次は、明治時代の小学校の建物が保存されている旧開智学校に。
 
小学校を観て何が面白いんだろうと思いながらでしたけど、松本城よりゆっくり見学できるし、変化にも富んでいるので写真撮るにはこっちの方が面白かったかな。
 
松本城方面から近づくと、おぉ、これが旧開智学校か。
明治時代の建造物にしちゃ、あり得ないほど近代的だなぁ…
 
ん? 旧開智学校は、左手奥に小さく見えている方だ。
右手前は現役の松本市立開智小学校、塔の形を似せているんですね。
 
何て紛らわしい。
それにしても、松本市立開智小学校は立派だこと。
相当にコストがかかっていそう。
 
旧開智学校ができたのは1876年。
工事費は約11,000円だったとのことで、今時なら飲み代2~3回分ってとこですね。
 
1963年まで90年弱使用され、現在地に移築復元されたんだそうな。
 
外から眺めるだけかと思いきや、建物内部にも入って見学できるんです。
まぁ戦国時代にも入れる訳だから、明治時代ならチョロいもんか。
 
内部の造り、美しいんです。
こんな電灯一つとっても、アンティークショップに並んでいそうな。
 
窓から入る陽、ベンチが置いてあるだけでも絵になるなぁ。
当時の小学生はそんなこと思ったことすらないでしょうけど、ノスタルジーを感じられるのは大人の特権。
 
講堂の扉、これも芸術的。
洋風のなかに、力強い龍ですけど、当時の子供達は鼻に粘土を詰めたりと、様々なイタズラしたんだろうなぁ。
 
何でもない教室も、展示室として使うといい感じ。
ギャラリーとして開放すると、ニーズは相当にありそうな気がします。
 
色彩も鮮やか、シンメトリーの美しさ。
想像よりも遥かに素晴らしい観光施設、これはお勧めスポットです。
 
 
旧開智学校
0263-32-5725 
長野県松本市開智2-4-12
開館時間 9:00~17:00
休館日 3月~11月:第3月曜日、12月~2月:月曜日、年末年始
 

2018年10月27日土曜日

【旅行】戦国時代そのまま、松本城は見所満載

さて、今回の旅のメイン観光地1つ目、松本城について。
 
松本城、「信長の野望」には深志城という名で登場します。
天守閣が建築されたのは 1590年~1600年頃と言われており、現存するもののなかでは最古なんだとか。
 
高さは30m弱、でもパッと見はもっと大きく見えるんです。
こんな大きなものを400年以上も前に作ったとは、日本の技術はその時代から素晴らしいものだったんだなと。
 
天守閣の観覧には610円かかり、入場まで30分ほど待つことに。
椅子や屋根があるし、ボランティアの方の松本城クイズなんかもあって、待つのはそれほど苦にならずです。
 
ちなみに松本城クイズ、3択の挙手制になっています。
遠くから見ていた時、問題を見ず正解の番号だけを覚えていたんですけど、記憶通りに挙手するといきなりハズレ。
 
なんと、問題は2パターンあるんですよね。
見事に引っかかってしまった。
 
内部に入ると、暗くて段差だらけの世界。
それでも戦国時代末期の建物に普通に入れるって普通にはありえないこと、感動的ですね。
 
外国人も多数いましたけど、わざわざ松本まで来るのは相当に遠いんじゃないかな。
そこまでしてでも見たい建造物だということは、現地に行くとよくわかります。
 
当時の鉄砲なんかもあって、戦国時代を展示物にも感じることができます。
見物客が多いのでそれほどゆっくり観ることはできずですけど、品揃えは豊富。
 
天守閣から見下ろすと、おぉ、結構な高さだなぁ
通信機器がない時代、遠くを見晴らすことができるので、戦闘では味方を有利にする強力な「武器」の一つなんですね。
 
6層もある天守には、急な階段が多いんですよ。
 
松本城クイズ問題にもありましたけど、最大斜度は61度だったはず。
こりゃもはや階段の域を超えていて、落ちる人も皆無ではなさそうな。
 
歴史に興味がなければ、ただ暗い空間を歩いたり、恐ろしい階段を登り降りするだけ、という見方もあるでしょうね。
 
今更ながら、私は典型的な高所恐怖症。
とにかく登り降りに全力投球、前後の人を蹴ったりしないようにと、恐怖を感じる余裕すらありませんでした。
 
バリアフリーには無縁、お年寄りや子供にも大変。
そんな荒々しさがあるものの、元々の用途を考えば当然か。
 
二ノ丸跡、何も建物はないものの、縄張りが示されていてかなりの規模だったことがわかるようになっています。
 
ここを通り抜けて、次は開智学校にというところで、続きはまた次の記事に。
 
 
松本城
観覧時間 8:30~17:00
定休日 年末
 

2018年10月26日金曜日

【観光】観光名所、縄手通りで鯛焼きやら綿菓子やら

松本市内を流れる女鳥羽川沿い、松本城の外堀を埋めたところにあるのが縄手通り商店街。
市内の観光名所の一つです。
 
昔ながらの風情があるものの、実はこの街並み、2001年に全面改装されたものなんだとか。
城下町という場所柄、まさかそんな最近のものとは知らず…
 
縄手通りのシンボルは蛙。
 
なぜ蛙なのかというと、かつてこの近辺の女鳥羽川には、河鹿蛙が多数いたんだとか。
街の発展とともに姿を見なくなり、当時の姿を取り戻したいという願いを込めてとのことです。
 
ここに行った目的は、蛙じゃなくて鯛。
鯛焼きの美味しい店があると聞いてのこと。(←まだ食べるか)
 
店の名前は「ふるさと」、ノーマルなあんこだけでなく、カスタードやアイスもあるんですけど、今回の狙いは更に変わり種なんです。
 
それはソーセージ。
ハムは地元の鯛焼き屋さんにもありますけど、ソーセージはここが初めてです。
 
マヨネーズも入っていて、味は想像通りなんですけどね。
これはビールにも合う味、飲みたいなぁ。
 
お、ここにも湧き水、「若返りの水」か。
そう言われるとそんな気がして、信じて飲めば若返るのかも。
 
ビール替りにこれを飲んで我慢するかな。
 
四柱神社、この神社が明治になってできて、おかげで縄手通りが栄えたそうです。
そこそこ広い神社で、ネットではパワースポットとして紹介されている様子。
 
模型屋さんの前に綿菓子のマシン、懐かしいなぁ。
昔ながらの構造で、子供が喜ぶのは今も変わらずですね。
 
おぉ、ガマ侍の像か。
 
身長を超える高さをしげしげと眺めていると、近くで子供が大泣き。
お父さんが抱っこした子供を近づけて、怖がる様子に大笑いしていました。
 
何処も父親というのは変わらないもの。
あの姿、楽しそうだったなぁ。
 
さて、次はいよいよ松本城に向かうところで、続きはまた明日。
 
 
ふるさと
0263-39-5552(予約可)
長野県松本市大手4-1ナワテ通り
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜(不定休)
 

2018年10月25日木曜日

【観光】草間彌生の刺激的な作品と、街中の静かな湧き水と

草間彌生って、松本市生まれだったんですね。
赤髪の個性的な外見、水玉模様という印象はあるものの、作品を見たことはあまりなく。
 
松本市美術館では、草間彌生の作品を鑑賞できるんです。
 
外からも水玉模様が目立つなぁ。
静かな松本市内で、この一角が相当に賑やか。
 
敷地内に一歩足を踏み入れると、ドドんとデッカいこの作品は『幻の華』。
 
う~ん、メルヘンの世界? 何かの恐怖を表現したもの?
芸術センスが全くない私には、これの良さがわからん。
 
自動販売機も水玉模様、ここまでされると、ぐうの音も出ずですね。
ファンにはたまらないんだろうな、きっと。
 
むむ、背景に見事にとけ込んだ親子3人。
白地に赤の水玉模様でも、立派に迷彩として機能するものなんだ。
 
建物前面は一面の水玉模様。
シンプルながらも、水玉模様はなかなか刺激的なものですね。
 
う~ん。
刺激が強過ぎて、中を見学すると疲れそうなので、街中に向かって散歩することにしようっと。
 
松本市内には、水場があちこちにあるんです。
湧き水に恵まれた街、潤いを感じる風景。
 
ふと気がついたのは、駐車場の「つきぎめ」は、松本ではこう書くようです。
 
確かにこの方が自然な印象。
ところで、なぜ普通は「月極」と書くんだろう。
 
ネットで調べてみると、「極」には『約束する』という意味があるんだとか。
駐車場は契約関係にあるので、確かに「決」より「極」の方が正しい。
 
とはいえ、わかりやすさ重視で「月決」にした方がいいですね。
 
 
湧き水に月決め、散歩でわかった松本の良さ、だったかな。
 
 
【今日のワンポイント】
・松本では、水道水として使われる湧き水もあるんだとか。湧き水巡りの観光コースもあるそうで、これもまた楽しそうですね。