・袋田の滝観光は、混雑を避け、夕刻から夜のライトアップへと移ろう最高の時間帯を狙い撃ち。白糸の水流と黒い岩肌のコントラストこそが「袋田の滝」の真髄ということを再認識。
一旦ホテルに荷物を預け、身軽になったところで次に向かうのは、今回の旅のハイライト「袋田の滝」。
時刻は16:00過ぎ、日帰り観光客が去り、辺りが静まり返るこのタイミング。
日没予定は16:40前、夕暮れ時の滝の力強さと、夜のライトアップの幻想的な姿を一度に味わえる「ゴールデンタイム」を狙ったというわけです。
日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝は、高さ120m、幅73mの圧倒的なスケールを誇ります。
古くから「四度の滝(よだのたき)」と呼ばれ、その名は滝が四段に分かれていること、そして西行法師が「四季に一度ずつ来なければ本当の良さはわからない」と絶賛したことに由来しているんだとか。
入場料は500円、この規模の観光地としては非常に良心的な設定といえるでしょう。
光のトンネル「大子来人」:幻想的なアプローチ
滝へと続くトンネルは、冬の風物詩となっているライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」の舞台。
最新のライティング技術を駆使した演出、冷たく無機質なトンネルを、まるで別世界へと続くゲートのように変貌させています。
途中には、天井から光る球体がぶら下がっている幻想的な空間も。
「空いているはず」という読みもピッタリ当たり、このアートな空間を独占するかのような贅沢な気分で歩くことができました。
トンネルの途中には、「恋人の聖地」のモニュメントが設置されています。
袋田の滝のその繊細かつ壮大な美しさから、恋人たちが愛を誓うにふさわしい場所として選定されたんだそう。
冬の静寂の中に浮かび上がるモニュメント、どこかロマンチックで旅の情緒を一層引き立ててくれます。
音と飛沫の解像度:第一・第二観瀑台からの眺望
遠くから、地響きのような「ドードー」という重低音がトンネル内に響き渡ってきて… いよいよ滝との対面か。
角を曲がった瞬間、視界が鮮烈に開けます。
目の前には、高さ120m、幅73mの巨躯。
視覚を占拠する水の壁は、まさに大自然が描き出した動的な絵画のようです。
間近で聞く滝音は、あらゆる雑音をかき消すホワイトノイズのように心地よく、全身がマイナスイオンに包まれるような。
黒い岩肌を幾筋もの白い水流が滑り落ちる様子は、高精細な映像を見ているかのような鮮烈な美しさでした。
続いて、エレベーターで一気に50m上へと移動。
滝の全貌を見下ろすことができる第二観瀑台へ向かいます。
ここは、四段に分かれた「四度の滝」の構造が最もよくわかる絶好のポジション。
滝の音は少し遠のくものの、こちらの方が視点が広がり、優雅な気分で滝の幾何学的な美しさを鑑賞できますね。
ライトアップの哲学:人工の色は必要か?
16:40を過ぎ、周囲が蒼く染まり始め。
水の流れが一段と白く浮かび上がってきたのは、どうやらライトアップが始まっているようです。
昨今のトレンドで滝をレインボーカラーに変幻自在に照らす演出をよく目にしますけど、ここで家族会議を開催。
- そろそろ寒くなってきたので、無理せず帰ってもいいのではないか。
- カラフルになる演出があるのかどうか、ネットにも確かな情報はない。
- そもそも、この滝に人工的な色は似合うのか?
結論は一致。
袋田の滝の魅力は、あの白糸のような繊細な水流と、それを引き立てる漆黒の岩肌とのコントラスト。
デジタルな色を乗せるよりも、今目の前にある、闇の中で白く輝く純粋な水の姿こそが最も美しい。
滝の迫力と美しさにはもう十分に満足。
夕食の時間にはちょっと早いものの、寒くなり切る前に引き上げることにしました。
視覚の欠落がもたらす安心:夜の吊り橋
帰路は渓流散策路をチョイス、ここには一つ難関が…
それは渓谷を跨ぐ「吊り橋」です。
高所恐怖症の私にとって、昼間であれば足が竦むようなポイントなんですけど、意外な事実が判明。
なんと、周囲が暗くなったことで、橋の下の高度が視覚的に認識しづらくなっていたんです。
視覚情報の欠落は、恐怖心を消し去ってくれるのか。
おかげで足元を気にすることなく、スイスイと渡りきることができたのはラッキー。
袋田の滝、戦略的な時間選びと、自然の造形美への再認識。
実に感動的な、冬の夜の訪問でした。
さて、次の記事では、ホテル奥久慈館の夕食バイキングの様子をお届けしますので、どうぞお楽しみに。
袋田の滝(袋田の滝トンネル)
茨城県久慈郡大子町袋田3-19
0295-72-4036(袋田観瀑施設管理事務所)
営業時間(利用時間):
・5月〜10月: 8:00 ~ 18:00
・11月〜4月: 9:00 ~ 17:00
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