・今回の名古屋旅行の宿は池下にある老舗ホテル『ルブラ王山』。私学共済の施設でありながら、一般客も利用できる穴場的な存在。建物の古さは感じつつも、広々とした客室や細やかな配慮が行き届いた設備に快適なホテルステイを堪能。
今回の名古屋旅行、2泊3日の拠点として選んだ宿は『ルブラ王山』です。
池下の丘に佇む歴史あるホテル
『ルブラ王山』は、実は私立学校の教職員のための共済組合、「私学共済」が運営する施設。
名古屋の都心から少し離れた閑静な住宅街、池下の丘の上にあります。
もともとは、昭和32年(1957年)に「王山会館」として開業。
その後、昭和天皇の御在位60年を記念して全面的な建て替えが行われ、平成元年(1989年)に現在の『ホテル ルブラ王山』としてリニューアルオープンしたんだそうです。
共済の施設でありながら、一般の宿泊客も広く受け入れているというこのホテル。
まさに知る人ぞ知る、穴場的なホテルなんですよね。
1989年ということは築36年、建物自体は決して新しくはない。
それでもロビーは、シンプルながらも気品と風格が感じられる実に綺麗な空間。
過度な装飾を排した落ち着いた雰囲気の中に、どこか高級感すら感じさせます。
広さと快適さを両立したツインルーム
今回、私が泊まったのはツインルーム。
広さは28平米と、一般的なビジネスホテルと比べるとゆったりとした造りです。
ベッドもセミダブルサイズ、一人で眠るには十分すぎるほどの広さ。
清潔なリネンと、程よい硬さのマットレスが旅の疲れを優しく癒してくれます。
調度品はコンパクトに、そして機能的にまとめられています。
特に感心したのが冷蔵庫の配置。
台の上に置かれているため、中の物を取り出す際に腰をかがめる必要がない。
こういうささやかな配慮、地味に嬉しいんですよね。
建物の古さを唯一感じさせたのが、壁の電源コンセントの数。
でもちゃんと延長コードが用意されており、スマートフォンやらタブレットやらモバイルバッテリーやらと、何かとコンセントを必要とする私のような現代のガジェット好きにも、しっかりと対応してくれていました。
ユニークな設計とオーソドックスな快適さ
残念ながら大浴場はなく、お風呂は部屋に備え付けのユニットチックな浴槽のみ。
まぁ都心にあるホテルなので、これは仕方のないところでしょう。
この部屋のもう一つ面白い点は、洗面台が二つあることでした。
バスルームの中にあるものとは別に、部屋の出入り口のドアの横にももう一つ、独立した洗面台が設置されているんです。
家族や友人と複数人で宿泊する際、誰かがお風呂やトイレを使っていても、気兼ねなく手を洗ったり歯磨きをしたりできる。
これはなかなかに便利、ユニークな設計です。
最後に
というわけで、名古屋での宿『ルブラ王山』、最新のピカピカのホテルではないんです。
とはいえ、広々とした客室や細やかな配慮、そして何より静かで落ち着いた環境。
ホテルとして最も基本となる「快適に過ごす」という要件を、実直にそして高いレベルで満たしている。
そんな誠実さを感じさせる宿でした。
さて、荷物を置いて一休みできたし。
夕食に出かけることにしようかなというところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・『ルブラ王山』の最寄り駅は地下鉄東山線の「池下駅」。名古屋の繁華街・栄までわずか3駅という、非常に便利な立地です。駅周辺は閑静な住宅街ですけど、美味しいレストランやカフェも点在する隠れたグルメエリアでもあります。ホテルを拠点に、周辺を散策してみるのもまた一興です。
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