モーションウィジット

2025年11月2日日曜日

【グルメ】海苔が二段、鶏肉が主役!品川駅で出会った「究極の海苔弁」は別次元の美味さ

【この記事のポイント】
・10月の3連休は恒例の家族旅行で名古屋へ。旅の始まりは、品川駅の駅弁屋で見つけたちょっと贅沢な海苔弁『海苔弁山登り 山』。築地の老舗が手がけるというこだわり抜いた食材、主役級の鶏肉の美味しさは幸先の良い旅のスタート。


10月の3連休は、家族揃っての旅行。
妻方の両親と兄妹家族が一同に会するという恒例の旅行、今回の旅先が名古屋でした。

出発は少しゆっくりめ、品川駅を11:25に出発する新幹線。
そして新幹線といえばやはりお弁当ですよね。

あえてランチタイムに移動時間を設定し、車内で駅弁を楽しむ。
これも旅の醍醐味の一つじゃないかなと。

品川駅の穴場?『駅弁屋 品川宿』




品川駅に到着し、真っ先に向かったのは駅構内にある『駅弁屋 品川宿』。
東京駅の『駅弁屋 祭』と比べると、品揃えはかなり少ないお店です。

とはいえ、選択肢が多すぎても迷うだけで時間を浪費してしまうもの。
この程よい規模感、私にはちょうど良く感じられるんですよね。

3連休の初日だというのにそれほど混んでいないのは、実はあまり知られていない穴場的な存在なのかも。


ホームの電光掲示板の時刻表を眺めて、改めてその本数の多さに驚き。
11時台の東海道新幹線は、「のぞみ」と「ひかり」を合わせると実に3~5分間隔、ひっきりなしに運行されています。

まさに日本の大動脈。
世界でも類を見ない高密度な運行スケジュール、これを正確に維持している。
日本の鉄道システムの技術力の高さを改めて感じます。

老舗が作る、究極の海苔弁




指定の席に座り、さて、早速お弁当の時間としましょう。

今回、私が購入したのは、「海苔弁山登り 山」(1,350円)。
このお弁当を作っているのは、「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」というちょっと変わった名前のお店です。

その母体は、東京・築地で90年以上続く海苔の専門店なんだそう。
海苔のプロが本気で作った海苔弁、これは期待せずにはいられないですね。



パッケージを開けると、その美しいビジュアルに思わず「おぉ」と声が出ます。

ご飯の上には、有明産の香り高い焼き海苔が二段に重ねて敷き詰められている。
その上には、主役である大ぶりの鶏の照り焼きがドドンと。

脇を固めるのは、美しい黄身の煮卵、きのこのリンゴ酢煮、青菜のナムル、そして箸休めのゆず大根。
定番の海苔弁とは一線を画す、上品でこだわり抜かれた布陣です。

よし、それでは頂きましょう。

いざ実食、主役級の鶏肉と名脇役たち





まずは主役の鶏肉から一口、うん、美味い!

お弁当の鶏肉というと冷めていて少し硬くなっているイメージですけど、これは驚くほど柔らかくジューシー。
厚みもしっかりとあるので、食べ応えも十分です。
甘辛い照り焼きのタレが中までしっかりと染み込んでいて、ご飯との相性ももちろん抜群。

そしてこの弁当のもう一つの主役である海苔。
さすがは専門店、口に入れた瞬間の磯の香りがいいんですよね。

煮卵のとろりとした黄身のコク、きのこのリンゴ酢煮の爽やかな酸味も素晴らしいアクセントになっていました。

最後に



というわけで、名古屋への旅の始まりに頂いたちょっと贅沢な海苔弁。
幸先の良いスタートを切ることができました。

たかが海苔弁、されど海苔弁。
誰もが知るこのシンプルな日本の弁当を、ここまで洗練された一品に昇華させる作り手の情熱とこだわりに感謝。
美味しかった、ご馳走さまでした。

明日からも名古屋旅行の記事が続きますので、どうぞお楽しみに。




【おまけのワンポイント】
・品川駅は、江戸時代、東海道五十三次の第一番目の宿場町「品川宿」があった場所。駅弁屋の名前が『品川宿』となっているのも、そんな歴史へのリスペクトが込められているのかもしれませんね。

2025年11月1日土曜日

【買い物】爆音で剃れない!Amazonで買ったパチもん替刃が教えてくれた「純正品の価値」

【この記事のポイント】
・シェーバーの刃が破損、安さに釣られて買った互換品(パチもん)はわずか2ヶ月で臨終。「爆音」と「剃れない」という二重苦を経験し、シェーバーという精密機器での純正品の価値、安物買いの銭失いを身をもって体験。


とある日の朝、顔を洗っているとなんだか頬がヒリヒリと痛い。

鏡を見ても、特に出血や傷があるわけではないんですけど…あ、シェーバーの外刃が破れたのか。
少々不適切な言い方ですけど、「壊れてくれてよかった〜」。

安物買いの銭失い、互換品との短い戦い



この「壊れてくれてよかった〜」という刃は、メーカー純正品ではなく、安さに釣られて手を出してしまった他社製の互換品(いわゆる“パチもん”)だったのです。

私の電気シェーバーは、BRAUNのSeries 5。
メーカーによれば、刃の寿命は、約18ヶ月とされています。

2024年の7月に本体を購入したんですけど、最初に付いていた純正の刃は翌年の8月にはあっけなく破損。
わずか13ヶ月しか保ちませんでした。

仕方ない、替刃を買うかとAmazonで検索してみたところ、その価格に驚き、なんと7,000円。

シェーバー本体は、確か12,800円で購入したはず。
替刃が本体の半額以上もするとは、一体どういうことだ。



そんな悪態をつきながらページをスクロールしていると、ある商品が目に飛び込んできました。

おそらく中国製であろう互換品の替刃、2,500円とかなり安い。
どうせ、大して違いはないだろう。
そう高を括って買ってみたものの、これが壮大な「安物買いの銭失い」の始まりでした。

届いた互換品を装着してまず気になったのが、動作時の「爆音」。
純正品はほとんど気にならない静かなモーター音だったのに、この互換品は「朝からうるさい」と家族からも文句を言われるほどの凄まじい騒音。

そしてシェーバーとして、決定的にダメだったのが「剃れない」こと。
厳密に言えば、「剃れる部分の面積が、極端に狭い」ですけどね。

刃の上部にある、ごく僅かなスイートスポットを肌に正確に当てなければならず。
他の部分は、全くと言っていいほど髭を剃ることができないんですよね。

使いにくいことこの上ない、でも買ってしまったものは仕方がない。
だましだまし使っていたこの互換品の刃でしたけど、わずか2ヶ月でいとも簡単に外刃が破れてしまったというわけです。

純正品への回帰、そしてセールという名の光明




多少高くても、やはり純正品を買うっきゃない。
今回の失敗で、骨身に染みてそう悟りました。

再びAmazonで探してみると…お、ちょうど「Prime感謝祭」のセール期間中。
あの7,000円だった純正品の替刃、4,480円になっているじゃないですか!

2個パックだと8,480円、一つあたり4,240円とさらに安くなる!
なるほど、こういうセールのタイミングを狙って、賢く買うべきだったのか。



BRAUNのシェーバーといえば、ドイツのクラフトマンシップの象徴。

その歴史は70年以上に及び、一枚の刃を開発するために膨大な時間とコスト、そして何世代にもわたるエンジニアたちの知見が注ぎ込まれています。

肌に直接触れる、0.05mmの薄さの外刃、そして異なる大きさの網目。
これらが一体となって、初めて、あの滑らかな剃り心地が生まれているんですね。


2ヶ月で殉職した例の“パチもん”。
パッと見ただけでは、純正品との違いはほとんど分かりません。

でもこれはただ単に、形を表面上で真似ただけ。
その裏にある目に見えない技術や品質管理、そして長年のノウハウといったものは全くコピーできていなかった、というわけです。

最後に



というわけで、シェーバーの替刃を巡るささやかな冒険。

毎日肌に触れる精密な道具において、やはり高いものには、高いなりの理由がある。
それを頬のヒリヒリとした痛みとともに実感できた、貴重な体験でした。

目先のコストに囚われず、製品の背景にある技術や信頼性を総合的に判断することの重要性。
今回の失敗は、そんな当たり前のようで忘れがちな教訓を改めて教えてくれたなと。

【おまけのワンポイント】
・電気シェーバーが発明されたのは1920年代、アメリカのジェイコブ・シック氏によるもの。彼は「マガジン式連続充填型カミソリ」も発明しており、これがカミソリブランドの「シック (Schick)」の創設につながったんだそうです。