【イベント】白黒の特別塗装は、F-4とのお別れの証

今回の百里基地航空祭が「ファントム祭り」と称されているのは、F-4部隊の302飛行隊に絡んでのこと。

 

302飛行隊がどうしたのかというと、来年度から三沢基地に移動するとともに、機種も最新鋭のF-35Aに更新されるんです。

もう一つのF-4部隊、301飛行隊も2020年度には同様の変更が予定されており、F-4を見ることができるのは今年を含めてあと2年、従来通りの構成は今年限りという事情からです。

 

302飛行隊は、1974年に千歳で編成されたとのこと。

当初からF-4部隊で、現有機がその当時からのものかどうかは知りませんけど、この機体には思い入れがあるんでしょうね。

 

今回のカラーリングは特別塗装、描かれているのはオジロワシ。

日本では北海道に周年生息していることから、部隊マークとなっています。

 

F-35Aに更新されると、部隊マークは雷神に変更されるんです。

これまでの部隊マークとのお別れという意味もあって、この塗装になっているんだとか。

 

黒い機体のコックピット、変な虫がついているぞ。

 

ん、これが「ひゃくりくん」か。

場内放送では「妖精のようなもの」とかなり雑に紹介されていた、基地のマスコット。

 

白い塗装の機体、梯子まで白なんですね。

白黒どっちが好みか、意見は別れそうですけど、私は強そうな黒の方がいいかな。

 

この特別塗装の模型、可愛らしいですよね。

売ればそれなりに人気ありそうな…いや、百里までわざわざ来るようなオタクがターゲットだとしたら、リアルなフォルムのF-4の方がウケるか。

 

隊舎の前には行列ができていて、隊員さんはサインをしています。

名残を惜しむファンが多いんだなということを実感できた1コマでした。

 

特別塗装の機体を真横から。

白い機体はスマートに見えます。

 

垂直尾翼の部隊マーク、オジロワシの羽根が「3」、尾が「0」、脚が「2」を表しているのがわかりますかね。

部隊番号の302をこう表現するというのは、なかなか面白い。

 

これがあの飛び方をしたのか。

感動的だったなぁ。

 

黒い機体。

 

部隊マークは、現行規定では国籍標識(日の丸)より小さくというルールになっているところ、当時はこのルールがなかったので今でも大きいなまま。

そう聞くと、このマークがなくなってしまうのは少々残念ですね。

 

以上、「ファントム祭り」についての連載は終了。

 

明日は…あ、そうだ。

帰りがけに寄った、あの店の記事をアップしなければ。

 

 

【今日のワンポイント】

・F-4は現有52機、これが全てF-35Aにリプレースされていくとのこと。寂しい反面、戦力的には格段の向上となるんでしょうね。