・二本松・霞ヶ城の麓にて、地元らしい蕎麦屋の『戒石茶屋』を発見。名物の「ソースカ-ツ丼」、好奇心で頼んだ「冷やしラーメン」のセットを注文。分厚いのに驚くほど柔らかなヒレカツと、上品な出汁が効いた冷たいラーメン、その両方のクオリティの高さに感動。
霞ヶ城の本丸から麓へと移動、さて、駐車場の近くでランチにするとしますか。
いくら城下町とはいえ、この近辺で混むお店なんてまずないだろう。
そうは思いつつも、やはり12:00前にはお店に入っておきたいところです。
地元のいかにもといった雰囲気のお店はないものかな…
城下の人気店、『戒石茶屋』との出会い
おぉ、まさにそれっぽい佇まいのお店を発見、『戒石茶屋』という名前。
暖簾をくぐって店内に入ると、意外にも席はすでに6割ほどが埋まっています。
その後も続々とお客さんがやってきて、あっという間に席待ちの行列ができるほどの人気ぶり。
危なかった。
早く入っておいて良かった。
さて、何を食べようか。
メニューを眺めていると、「ソースカツ丼」の文字が目に留まります。
「大名」にすると、ヒレカツが3枚とは凄い。
でもランチとしては、こりゃちょっとやり過ぎだよな…
お、セットメニューに、「たぬき中華とソースカツ丼」というのがあるじゃないですか。
「たぬき中華」とは何?
その未知の響きに好奇心が働き、これにしようかと思ったその時。
「(たぬき中華は)冷やしラーメンに変更できます」という、小さな注釈を発見。
ん?冷やし中華、はなく、「冷やしラーメン」?。
山形などで食べられる、スープも麺も冷たいあのスタイルなのかな。
たぬき中華と冷やしラーメン、どちらを食べてみたいか…
まだまだ残暑が厳しい9月、ここは「冷やし」を選んでおくべきだろう。
「すみません。『たぬき中華とソースカツ丼』のセット、冷やしラーメンに変えてお願いします。」
想像を超える、二つの主役
待つこと10分ほど。
運ばれてきたセットは、豆腐の小鉢、きゅうりの漬物、そして香ばしそうな焼き豚まで付いてきて、これはなかなかに豪華じゃないですか。
よし、それでは頂きましょう。
まずは、ソースカツ丼から。
ソースの甘い香り、分厚いヒレカツに食欲をそそられます。
まずは、カツだけを一口…
おぉ、これは柔らかい!
こんなに分厚いのに、噛むとほろりと、まるで繊維がほどけるように簡単に噛み切れてしまう。
そして衣と肉の間から、肉汁がじゅわっと溢れ出してくる。
見てくださいこの厚み、なのに無茶苦茶柔らかい。
ヒレ肉特有のしっかりとした赤身の旨味、甘めのソースが絶妙にマッチ。
ご飯との相性も、もちろん最高。
カツ1枚のセットでも、その感動は十二分に味わえました。
続いて冷やしラーメンのスープを一口…
お〜、超冷たいぞ。
そして麺をずるり。
これもまた超冷たくて、最初は味がよく分からないほどでした。
でもスープを何度か口に含み、この冷たさに舌が慣れてくると、その奥にある上品な美味しさが徐々に姿を現します。
出汁がしっかりと効いた、あっさりとした醤油スープ。
蕎麦つゆのような甘さはなく、非常にキリッとした味わいです。
麺は、中細のストレート麺。
冷水で締められているためか、ビヨンとした独特の強いコシがあります。
天かすでコクを出し、ワカメやカマボコといった和のテイスト。
そして紅ショウガとワサビというのはちぐはぐな組み合わせですけど、それぞれがこの上品なスープの中でしかるべき役割を果たしていました。
最後に
食後には、「ぜひ飲んでいってください」と、セルフサービスのコーヒーまで。
苦みと酸味がしっかり、美味しい一杯でした。
これだけのボリュームと、二つの主役級の料理。
食後のコーヒーまで付いて1,350円、驚くべきコストパフォーマンスですね。
いやぁ、美味しかった。
ご馳走さまでした。
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