・広島アンテナショップで買った「広島しおリーパーラーメン」を賞味期限切れで発見、意を決して実食。世界一辛い唐辛子「キャロライナ・リーパー」を使ったというその一杯は、湯気だけでむせるほどの超攻撃的な辛さ。
先日、食品ストックの棚を整理していると、見覚えのあるパッケージを発見。
銀座にある広島県のアンテナショップ、『TAU』で買ってきた「広島しおリーパーラーメン」。
おぉ、食べるのをすっかり忘れていた。
パッケージに印字された賞味期限は、だいぶ前に過ぎ去っています。
まぁ乾麺だし、あまり関係はないだろう。
むしろ辛さが少しはマイルドになって、ちょうど良くなっているかもしれない。
そんなお気軽さで、この日のランチに食べてみることにしました。
辛爆!えくすとりーむからい!
それにしてもこのパッケージの煽り文句、なんとも挑戦的です。
「辛爆」「えくすとりーむからい」「世界でもかなり辛い唐辛子!広島産キャロライナリーパー使用」。
在宅勤務の日のランチにして、午後の仕事に支障が出ても困る。
かといって、休日に、家族を差し置いて、私だけこれを食べるわけにもいかない。
なんてグズグズしているうちに今日まで引っ張ってしまった、というのが正直なところでした。
それにしても、広島と「激辛」。
お好み焼きや牡蠣のイメージが強いですが、実は広島は、つけ麺の激辛文化が根付いている土地。
また、レモンの生産量日本一を誇ることから、タバスコならぬ「レモスコ」のようなユニークな辛味調味料も生まれています。
このラーメンも、そんな広島の新たなる「辛さ」への挑戦なのでしょう。
調理はいたって簡単。
お湯を沸かし、スープの素と乾麺を入れて3分茹でるだけです。
湯気だけでむせる、リーパーの実力
完成したラーメン、見た目はごく普通の大人しい茶色の塩ラーメン。
少なくともこのビジュアルからは、激辛はみじんも感じられないですね。
辛さを少しでも緩和するため、保険としてゆで卵を入れてと。
よし、それでは頂きましょう。
まずは、レンゲでスープを一口…
ゲホッ、コホッ…!
立ち上る湯気を吸い込んだだけでむせてしまいますね。
これは相当に手強そう…
気を取り直して、改めて少量のスープを口に含みます。
…う〜ん、辛いぞ、これ。
麺との相性はどうだろう。
う〜ん、スープと麺、それぞれが全く別の個として独立しているような印象です。
麺に絡まったスープだけなら、なんとか食べ進めることはできます。
でもスープそのものを口にすると、旨味よりも先に暴力的なまでの辛さが、舌を直撃してくる。
旨味やコクといった味わいの土台が感じられず、ただただ、攻撃的な辛さだけがそこにある、という感じです。
辛さの向こう側へは、行けなかった
この辛さの素であるキャロライナリーパーは、ギネス世界記録にも認定された「世界一辛い唐辛子」。
その辛さはタバスコの約400倍とも言われ、まさに兵器レベルなんですよね。
単なる「辛味」というよりは、「痛覚」を直接刺激するような鋭利な攻撃性。
生半可な覚悟で挑む相手じゃないんですよね。
私も辛いもの好きを自負してはいるものの、「旨さ」と「辛さ」が両立しているということが大前提。
辛さの向こう側にしっかりとした旨味があるからこそ、その刺激を乗り越えたいと思えるんです。
この「広島しおリーパーラーメン」は、私のような軟弱な「旨辛」ファンではなく、ひたすらに辛さの高みだけを求める「激辛アスリート」向けの特別な一杯なんだなと。
最後に
というわけで、賞味期限切れのラーメンとの熱い戦い、結果は、私の完敗でした。
世の中には、まだ私の知らない辛さの世界がある。
その事実を、改めて思い知ったなと。
スープは残したものの、麺は完食。
ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・キャロライナ・リーパーは、アメリカのサウスカロライナ州で開発されたもの。見た目は赤く、表面には小さな凹凸があって一見すると可愛らしいものの、外見とは全く別の危険な食物。
0 件のコメント:
コメントを投稿