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2023年7月5日水曜日

【観光】酒井家の歴代当主が眠る寺、龍海院を訪れる

【この記事のポイント】
・前橋の龍海院は徳川家康の祖父が開いた寺、酒井家歴代当主の墓所が見事


前橋での最初の目的地は龍海院。

龍海院の開祖は松平清康。
そう聞いても、松平清康が徳川家康の祖父と思いつく方は少ないですよね。

そもそも彼は愛知の岡崎にいたんですけど、管理を家臣の酒井正親に任せたことで龍海院は酒井家の菩提寺に。
酒井家の転封にあわせてここ前橋に移転、その後酒井家は姫路に転封となったものの、龍海院はこの地に残ったんだそう。

酒井家といえば、最も有名なのは徳川四天王の酒井忠次ですかね。

忠次は酒井左衛門尉家、前橋や姫路にいたのは酒井雅楽頭家。
酒井家も系統が複数あるというわけです。

山門は江戸時代後期に造営されたもので、見るからに古そうで立派。
参道にある古木は桜、シーズンはさぞや美しい風景になるんでしょうね。

本堂も山門と同年代に造影されたものらしく、威風堂々、重厚感のある造りです。
合掌してから、さて、目指すは左手の奥にある墓地。

ここには酒井雅楽頭家の歴代当主の墓があるんです。
こんなところに、広々とした立派な墓廟があるとは驚き。

姫路に転封となったのは9代目忠恭の代ですけど、以降15代までの墓石もこちらにあるというのがユニーク。
姫路からは当然、江戸からも決して近くはない地、お墓参りはさぞや大変だったでしょうね。

初代の重忠は徳川家康が若い頃から仕え、姉川の合戦などで武功を挙げた武将。
関東移封時に川越城主となるなど信頼が厚く、厩橋(前橋)に3.3万石を与えられたんだそうです。

二代目の忠世は徳川秀忠付に筆頭年寄、家督相続の前の所領とあわせて8.5万石、後に12.2万石にまで領して老中にまでなった人物。
徳川家光を描いたドラマ等にはよく登場してます。

忠世の子の忠行が早逝、孫の忠清が大老として権勢を振るって「下馬将軍」と呼ばれたあたりまでが前橋時代の酒井家の有名どころのようです。

龍海院の庭園もなかなか立派ですけど、観光客は誰おらずで私がウロウロしていると怪しげだろうなと。
そそくさと次の目的地、前橋城址に向かおうというところで、続きはまた明日。




大珠山 是字寺 龍海院
群馬県前橋市紅雲町2-8-15
027-221-4977
開門時間 6:00〜18:00

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