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2023年7月17日月曜日

【グルメ】島原の夏名物、流しそうめんにも家族模様

【この記事のポイント】
・島原名物の流しそうめん、座席のポジショニングで悲喜こもごも
・そうめんだけでなく、ゲソからあげと野菜の天ぷらが素晴らしく美味だった



長崎空港で車を借りて、最初の目的地は島原。
諫早市内を抜けていくのが一般的なルートですけど、せっかくなので観てみたいところがあったんです。

諫早干拓地、最近はあんまり話題に上らなくなりましたよね。
訴訟となったのは2002年、それから20年以上経過してますけど、干拓用の堤防の上は端として使われているんです。

交通量はほとんどなく、果たして地元の方にメリットがあるのかは微妙な感じ。
巨額の資金を投じた事業もこのままじゃ無駄になってしまいそうですけど、人口減の今日ではもはやこれ以上にお金をかけない手段を模索するのが現実的なのかもしれません。

さて、それではランチにしようか。
寄ったのは『宇土出口そうめん流し』、島原といえば名産のそうめんを食べておかないと。

宇土出口というのは湧水池で、このお店の営業は夏場のみ。
コロナ渦中は閉店していたので、実に4年ぶりの開店なんだそうです。

100席近い?大箱ながら、平日の13:30過ぎなのでお客さんは我々のみ。

カウンターでオーダーを告げて先払い、テーブルにつくと店員さんがスイッチオン。
するとドーナッツ状の仕切りに水が湧き上がり、反時計回りに流れ始めます。

へぇ、ここにそうめんを流す訳か。

薬味はネギに生姜、そしてゆず胡椒。
単独でゆず胡椒を食べた息子、「これ、無茶苦茶美味いよ」と。

どれどれ、あ、本当だ。
香りの強いゆず胡椒は、我が家の冷蔵庫内で意図せず長期熟成中のそれとは大違いです。

まずはゲソからあげが到着。
一つ摘んでみると、おぉ、これは美味い。

衣はサクサクとしてほんのり味があるのは… ガーリックではないかな。
イカはプリッとしながらも柔らかく、頃合いよく揚げられているのがよくわかる。

2皿は多過ぎかるか、そんなのは杞憂で皆さんムシャムシャと平らげていきます。
長崎家のイカ漁獲量は全国3位という名産品、そりゃ美味しい食べ方を熟知している地域という訳ですね。

お、そうめんが流れてきた!
いつの間にか息子が投入してくれていて、眼の前を高速で流れ去っていきます。
こんなに速いとは思わず、果たして掬うことはできるんだろうか。

こういう時に素早く適応するのは母。
なんやかんや言いながら、器用にそうめんを掬っています。

私は下流にいるので、残ったショボい量のそうめんが流れてくるのみに。
元々掬い難いのに、これは何か作戦を練らないと。

「あ、野菜の天ぷらがきた、これどうぞ。」とテーブルの母側に。
これでようやくそうめんが流れてくるようになって、よしよし、計算どおりだな。

後で私の下流にいた息子に聞くと...
「お父さんの下流だと、そうめんがほとんど流れてこなかった。流しているのは僕なのに、1周で何も残っていなかった。」と。

そうか、私は上流の母のお溢れを掬っていたつもりが、息子にとっては鉄壁のディフェンダーが2枚いた訳ですね。
そりゃ可哀想なことをしたと思いつつ、全て食べ終わった時に「まだ食べる?」という問いに「もういいかな。」というのが全員の共通見解だった訳です。

その理由は、もうお腹がいっぱいというのに加えて、「どうせまた自分は食べられない」というのも混じっていたのかどうか。

美味しく食べる裏には、様々な力関係が働いているのだということを実感。
そんな流しそうめんの隠れた楽しみ方もできたことに感謝、ご馳走さまでした。






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