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2023年7月18日火曜日

【旅行】島原城の天守はシンプルで近代的なデザイン

【この記事のポイント】
・島原藩4万石の島原城は再現天守ながらも立派な城、展示物も個性的(?)でなかなか面白かったなと。



島原といえば、キリシタンが籠城し世界遺産にもなった原城が有名ですよね。

原城は戦国大名の有馬氏によって築かれた城。
対して江戸時代になってから、領主の松倉重政が築いたのが島原城なんです。

松倉氏の2代目勝家の第に島原の乱が起こり、松倉氏は改易、勝家は斬首になった。
そんな歴史をもつ島原城をまずは観てみることにしました。

天守閣の外見、ちょっと変わっていると思いません?

破風と呼ばれる三角屋根の造形が一切なく、すっきりとした現代風のデザイン。
この外見、当時の先端を行っていたのか、安っぽい造りなのかはよくわからず。

とはいえこの城、外殻は364m×1,264mで建造物は50もあったという大城郭。
これが洒落た造りだったと考えるのが自然でしょうね。

天守閣最上階から臨む熊本方面、晴れていれば阿蘇山が見えるんでしょう。
わずか4万石でここまで立派な城を造るということは、松倉氏は貿易でも相当の実入りがあったのは間違いない。

城内の展示物で芽を引いたのが馬上筒。

原理は火縄銃ですけど、馬に乗りながら扱えるように短くしたもの。
実物を見るのは初めてじゃないかと思います。

ん?なんだ... 出たな、カッパの手!
これ、普通に鳥の足じゃないでしょうか。

島原藩主の一覧、えっ、有馬晴信って切腹したの?

私でも名を知っているキリシタン大名の有馬晴信、本多正純家臣であった岡本大八とのトラブルで切腹を命じられたらしい。
キリシタンは自殺できないので、家臣に斬首させた、というのがWikipediaにのっていました。

隠れキリシタン系の展示も充実、これはマリア様とも観音様とも言える像。

江戸幕府が治安のためにキリシタンを取り締まった、というのは理解できる。
一方で、隠れてまでキリシタンで有り続けた、という深い信仰心を理解できないのは、私が実利に生きるからなんでしょうね。

キリシタン鍔、十字の意匠がほこされているそうですけど、パッと見てどこに十字があるんだか、私にゃさっぱりわからず。
あっ、真ん中の鍔は、左下に丸に十字があるからこれがそうなんだろうか。

いや、待てよ。
これって薩摩島津家の紋そのものじゃないか。
島津家は堂々とキリシタンだった... なんて訳はないんだろうな。

城の遺構もよく残っているし、展示もそこそこ充実した島原城。
10月から入場料が700円にアップ(現状は550円)するらしいですけど、それでも歴史に興味のある方なら観る価値はありですよ。




島原城
長崎県島原市城内1-1183-1
0957-62-4766
営業時間 9:00〜17:30
無休

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