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2022年11月13日日曜日

【旅行】無料券ゲット、かつての姿そのままの御師旧外川家住宅へ

【この記事のポイント】
・富士吉田の御師住宅を見学、時代の流れで消え去ったかつての繁栄を垣間見る



北口本宮冨士浅間神社から富士産駅、つまり金鳥居に向かうには、200m少々北西に歩く必要があるんです。

富士講の御師住居が立ち並ぶ参道なので、北口本宮冨士浅間神社からまっすぐ伸びる道にあるというのが自然。
そうではなくなったのは戦国時代で、雪代と言われる融雪の土石流の被害を避けるためだったんだそうです。

自然のパワー、恐るべし。

かつてはこの通り沿いには、御師(おし)と呼ばれる富士登山の世話人の家が立ち並んでいたんです。
今日でもその雰囲気は残っているものの、当時の姿を残して公開されているのが『御師旧外川家住宅』。

いつか行ってみたいと思っていたこの史跡、ふじさんミュージアムで無料セット券をくれたので、失くしたりしないうちにと寄ってみた次第。
入館料は大人100円と格安なんですけどね。

手前に主屋、奥に裏座敷という細長い造り。
主屋は1768年に建築されたものというから、かなり貴重なものです。

江戸時代の家なので、畳の部屋が商事や襖で仕切られて連続。
主屋はトータルでは50畳を超えるというかなりの広さです。

裏座敷は1860年頃に増築されたもので、こんな風情のある渡り廊下で繋がっています。
御師の中心が河口から吉田に移ったのは1700年代、この旧外川家はこの時代の流れに乗って発展していたのでしょう。

裏座敷も主屋と同じく50畳ちょっと。
畳が一段高く設えた上段の間もあったりと、格の高い宿泊客も泊まる宿だったというのが伺えますね

富士登山ができない季節、御師は何をしていたか。
関東各地の檀家巡りをしていたそうで、この外川家は房総半島にも出向いていたのだとか。
御師衰退のきっかけは明治政府、時代とともに消えた日本文化を垣間見ることができたことに感謝です。




御師旧外川家住宅
0555-22-1101
山梨県富士吉田市上吉田3-14-8
開館時間 9:30〜17:00
休館日 火、年末年始

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