モーションウィジット

2022年11月17日木曜日

【グルメ】鯨食という日本の文化は消えてしまうのか

【この記事のポイント】
・『くじらのお宿 一乃谷』でユッケ丼、美味しいクジラを食べられるお店は少ないので是非頑張ってほしいなと



会社でランチの時間を迎えて、さて、今日はどうしようか。
昼休みを削ってでも作る資料はなし、よし、街に食べに出掛けようと決めて頭に浮かんできたのがクジラ。

暫く食べていないな。
今日は帰りも遅くなるし、しっかり食べておくのに丁度いいよな。

お店は『くじらのお宿 一乃谷』、神田駅から5分ほど歩いたメインの通りからは外れたところで、しかも地下なので少しわかりにくいんです。

着いたのが11:40頃で、この時間だとまだお客さんは入っていないだろうなと階段を下ると... やはり。
今日は大将だけでなく、女性と若い店員さんと3人もいるのは珍しいな。

「ユッケ丼、お願いします。」
歩きながら今日はユッケ丼と決めていたんです。

前に食べてから1年半ほど経過しており、ごま油の香りとねっとりとした食感が素晴らしいんですよ。

3分ほどで提供されたユッケ丼、味噌汁と小鉢2品もついて980円と安い。
相変わらず美味しそう、さて、それでは頂きます。

まずは味噌汁から、わかめと豆腐という定番の具、出汁がしっかりとしていていい仕上がり。
こんにゃくの煮付け、鶏ささみときゅうりの和え物と、食欲を掻き立ててくれる小鉢も先に平らげてと。

さて、メインのクジラにというところで、大将のおしゃべりが始まったけど... 今日は少し元気がないな。

「ここ最近、居酒屋はお客さん戻ってきているようだけど、うちは全く駄目。」
「え、そうなんですか...」

クジラのユッケ、ごま油が香りって適度な味付けで、そのまま食べてもやはり美味い。
ねっとりと柔らかく、それでいて適度な噛み応えもあって、馬肉に近いけどやはり独特の食感。

「3ヶ月くらい前からパタッと予約が止まってね。変わらずなんですよ。」
「私はたまにランチでお邪魔するくらいですけど、神田ならではのユニークなお店といえばこちらと、人に聞かれた時は必ず紹介するんですけどね...」

黄身を溶いてユッケと混ぜて、ご飯と一緒に一口、更なるコクと旨味がまたたまらない。
この味はここでしか食べられないというもので、機会があれば夜も呑みに来たいと思っているんですよね。

「駅から離れているからですかね。この近辺で閉めている店が何軒かあるんです。でもねぇ、閉めてもねぇ...」

食べながら、大将のボヤきを聴きながら。
美味しくてあっという間の完食でしたけど、この味がなくなってしまうというのはかなり寂しい。

「大変でしょうけど、頑張ってくださいね。本当に美味しかったです。ごちそうさまでした!」
「はい、ありがとうございました!」


ここで一考。
・馬肉は店が増えているし、地元では自動販売機まで見るようになっているに、クジラは商売が厳しい
・商業捕鯨を再開しても、街中でクジラ肉を見ることはほとんどなし
・私の世代は学校給食で食べて「美味しくない」という記憶が残ってしまっている人が多いし、若い世代はそもそも食べる機会がない

今時のクジラ、味もいいし健康的だし申し分のない食材なんですけどね。

・最近は、オヤジギャクを言う人が減った。(何かと面倒なことになるので、私も言わないようにしている)
・高速道路での車間距離詰めやパッシングライトがなくなった。(あおり運転が問題になってからなおさら、私もかなり昔からやっていない)
・テレビで時代劇を見ることが少なくなった。(私はNHK BSプレミアムの時代劇はほぼ全部観ていますけどね)

これらは世の流れ、そしてクジラも同様。
このままクジラ食という日本の文化は消えていくのかもしれない、そんなことを考えながらの帰り道でした。






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