モーションウィジット

2019年10月16日水曜日

【観光】忽然と巨大なとんがり帽子、この建物は何だ?

お墓参りついでの観光、今年は野木町煉瓦窯に。
 
野木町というのは、古河の北に隣接した自治体。
明治時代にこの地に造られた煉瓦(レンガ)焼き用の施設、3年前に一般公開されるようになったんだそうです。
 
操業は1971年までと、激しく昔というわけじゃないんですね。
富岡製糸場は1987年まで、明治の建築物が長く使われていたというのは共通項。
 
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静かな農村風景に、忽然と姿をあらわすのがこの建物。
ホフマン式輪窯といって、16角形の独特の造りです。
 
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二層構造で、1階に煉瓦を置いて、2階から熱を絶やさないよう粉炭を入れるようになっています。
16角形を仕切って部屋とし、レンガ材の搬入から乾燥・予熱、焼成、冷却を経て完成する訳ですけど、これらの工程を2階からの炭入れや煙突への空気の流れでコントロールするという仕組み。
 
1室あたり14,000個、16室フル稼働で22万個の煉瓦を作ることができるという性能です。
 
 
さて、1階の入り口から中に入ってみましょう。
この入り口が小さいので、頭をぶつけないようヘルメット着用で。
 
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内部には、展示用の煉瓦が積まれています。
実際にこんな積み方だったのかはわかりませんけど、この狭い空間に14,000個はなかなかの技。
 
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右上のは失敗作。
へぇ、煉瓦ってただ高温で焼くだけかと思ってましたけど、焼成中に融解してしまうこともあるんですね。
 
焼く温度に問題があるのか、手前の工程に問題があるのか。
一体どっちなんだろう。
 
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2階は円形、床の煉瓦に多数の穴、ここから粉炭を投入するとのこと。
縁のレールはその粉炭を運ぶための台車用か、実際に焼くところを見てみたいものだな。
 
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屋根は木とトタンで、ここに火が回ったらあっという間に焼け落ちるでしょうね。
 
そうならないための排気、効率的に煉瓦を焼くための細かな工夫などがあちこちにあるんでしょう。
でも見ただけではなかなか気付かず、定時で音声ガイドさんがつくようなので、その時間帯を狙っていくと、より楽しめると思います。
 
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古い建物なので、あちこち傷んでいますね。
 
入館料100円で、これを維持できるのかどうか。
もう少し値上げしても、誰も文句は言わないんじゃないかなと思う面白さでした。
 
 
野木町煉瓦窯
0280-33-6667
下都賀郡野木町野木3324-10
見学時間 9:00~17:00
休館日 月
 

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