・神田でのランチは南インド料理の『BODHISENA』へ。特徴的な揚げパン「バトゥーラ」と三種のカレー(ラジマ豆、カルカタチキン、プラウンクルマ)を堪能。
とある出社日のランチ、この日は会社の仲間4人ととんかつを食べようということに。
神田界隈はとんかつの名店も多いんですけど、この日は内神田一丁目の新しいお店を目指しました。
初めて行くそのとんかつ屋に到着したところ…
え、もう満席?
まだ11時45分だというのに、やはり人気があるお店なんだなと、神田界隈のランチ戦争の激しさを実感です。
仕方ないので、目的を変えて近くにある別のお店を探すことに。
と、ここで目に止まったのが『BODHISENA(ボーディセーナ)』という、真新しいインド料理店でした。
まだオープンして間もないような綺麗な店構え。
メニューをみると、普通のインドカレーとは若干違う写真だな…
あ、南インド料理なんだ。
南インド料理は、魚介類やココナッツミルク、タマリンドなどを多用するのが特徴。
小麦粉が主体の北インド料理に比べてサラサラとしたスープ状のカレーが多く、スパイス使いも軽やかで酸味や辛味が際立つんだそう。
南インド料理にココナッツや魚介が多用されるのは、地理的に海に近く、また海洋貿易を通じてスパイスが早くから流入した歴史があるから。
小麦が主体の北インドとは食文化の歴史が異なることが、サラリとしたスープに表れているようです。
特徴的な揚げパン、バトゥーラとの出会い
私がオーダーしたのはおすすめカレー3種セット、価格は1,200円。
セットの中で特に特徴的なのは、大きな揚げたナン、バトゥーラというやつです。
バトゥーラはナンの仲間、生地を油で揚げて作られるため、ドーナツのように大きく膨らんでいるのが特徴。
小麦粉にヨーグルトやイーストを加えて発酵させることで、ふっくらとした食感を生み出します。
揚げたては外側がサクッ、中はモチッとした食感。
カレーにつけて食べるとその軽い油分とカレーのスパイスが混ざり合い、ナンとは違った美味しさを楽しむことができるんだとか。
よし、それでは頂きましょう。
三種のカレーの競演
三種類のカレーの構成は、甘口、中辛、辛口と、テイストのグラデーションが楽しめるセットでした。
甘口は、ラジマ豆のカレー。
ラジマ豆(金時豆)をトロトロになるまで煮込んだカレーは、豆の素朴で優しい甘さが際立っています。
スパイスは控えめで、どこか和食の煮物にも通じるような、ホッとするような口当たり。
このカレーは、辛いものが苦手な人や、他の刺激的なカレーの合間に口を休ませるためのバッファ的な役割なのかな。
中辛は、カルカタチキン。
カルカタチキンは、おそらくインドの都市コルカタ(旧カルカッタ)に由来する、その名の通りチキンをメインにしたカレー。
サラリとしたスープの中には、骨付きのチキンが入っており、鶏の旨味がスープ全体に溶け出しています。
中辛とはいえ、複数のスパイスが複雑に香り、南インド料理らしい、わずかな酸味とシャープな辛さが食欲を刺激します。
辛口は、プラウンクルマ(海老)。
クルマ(Korma)とは、ヨーグルトや生クリーム、ナッツなどを使って煮込む、濃厚でクリーミーなカレーを指すんだそう。
このプラウンクルマは辛口というだけあって、海老の濃厚な出汁とココナッツミルクの甘さの奥にしっかりとスパイスの熱量が感じられます。
海老のプリプリとした食感と、濃厚なルーが絶妙に絡み合い、三種の中で最も深いコクと後を引く辛さが印象的でした。
終わりに
珍しい味わいに感謝、ご馳走さまでした。
当初のとんかつという目的から外れたものの、南インド料理という異文化の味に触れることができ、結果的に非常に満足度の高いランチだったなと。
これもまた、神田という多様な文化が交差するエリアならではの都市の面白さですね。
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