ボート修理記事 の続き、排気エルボーの剣山の正体を探ろう。
漏れ出した海水で層になった金属、この仮説が正しいのかを確認しにマリーナへ行きました。
剣山部分を金槌で軽く叩いてみると、ポロッと取れる。
あ、やっぱり錆の塊だ。
再びエンジンをかけてみると、取り除いた部分から水道水が流れ出てきます。
剣山生成の過程はともかく、水漏れはここだな。
さてどう対処するか。
まず、錆で失われた排気エルボーの厚さは…数ミリってところ。
そこまでジョイント用ゴムをずり上げようとも思ったんですけど、伸張の限界でこれは無理でした。
次善の策は… 残っているパイプの厚さは、排気エルボーが折れるレベルではなさそう。
であればゴムはこのままにしておいて、水漏れの隙間をシーリング用のシリコンで埋めてみようか。
シリコンが排気ガスの熱に耐えられるかがポイントですけど、150℃まではOKと書いているし、海水と混じるので温度もそこまで高くはなし。
この部品、エンジンを回していても触れるレベルですからね。
シリコンを、水漏れ部分にこんもり。
ついでにゴムの周囲全体に塗布して、後はこれを自然乾燥させようというところで、この日の作業はお仕舞いです。
翌週に改めて、シリコンの乾き具合を確認してと。
よし、仕上げに防水テープを巻いておくかな。
テープはグルグルと、何重にも巻きつけておこう。
さぁて、これで大丈夫か、エンジンを始動!
キュンキュンドドン…カラカラ…
よし、これで大丈夫…いや。
テープから水滴が…
こりゃ剝がしてもう一度確認しないとな。
どうもシリコンが不足している部分があったようで、再び塗布して翌週まで待ちです。
サランラップを指に巻くと、細かい作業がしやすいことに気づいたので、これで穴は全部塞げたはず。
再び翌週、シリコンの乾きを確認して、エンジンを始動。
キュンキュンドドン…カラカラ…
今度は調子いい… ん?
うーん、修理したところの反対側から微妙に漏れている。
再びシリコンを盛り盛り、根気が必要な作業ですねぇ。
2週間ほど経過して、よし、今度こそ。
エンジン始動音は、もう書かなくても良いですね。
結果はどうだったかというと、今回は成功!
シリコンの保護と補強のため、上から更に強力防水補修テープをグルグルと。
ようやく漏れる場所が一切なくなり、これで修理は完了です。
よーし、これで今年も安心して海を楽しめるぞ。
【今日のワンポイント】
・今回の教訓は、シーリング用シリコンの扱い方。ケチケチせずにこんもりと盛ること。どうせ残った分は捨ててしまいますしね。それからサランラップを使って手で盛ること。微妙な加減の調整が楽です。
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