【観光】雛人形に飾られた酒造にて、フルーティーな日本酒に出会う

岩槻は城下町なので、酒蔵があるんじゃないかと探してみたんです。

おそらく、ここが唯一なんじゃないかな。
鈴木酒造は遷喬館のすぐ近く、見るからに酒造、といった外見はわかりやすい。

手頃な酒を選んでレジへ、これで出ようかなと思っていたところで…
「2階に展示室がありますけど、よかったらご覧になっていきません？」

レジにいた優しそうなお嬢さんに促され。
「お酒はこちらでお預かりしておきますよ。どうぞ。」

マスクをしていても、明るい笑顔が伝わってきます。
よし、それじゃせっかくなので。

2階に上がると、「まちかど雛めぐり」か、さすが人形の街なんだな。

普段は酒造用の道具が並んでいるのみでしょうけど、高低差を利用して立体的に鮮やかなディスプレイ。
つるし雛も華やかでいいものですね。

この建物、梁に立派な木を使っているんですよ。
フロア内に高低差があるのは、この木を見せるためのものでもあるのかな。

更に奥に進むと、写真も使った展示スペース。
雛飾りで写真が見えずさっと通り過ぎたものの、ちょっとした博物館並みの展示になっています。

酒樽なのか、大きな樽がいくつも。
鈴木酒造は明治になって開業したとのこと、当時の酒造りの技術は、ここの展示をじっくり観ればわかるんだろうな。

今回買ったお酒は「大手門 純米酒」、これが美味しかった。

口に含んだ瞬間は大人しく、徐々にフルーティーな旨味。
微かながらも、パインのような甘みを感じます。

飲み込んだ後にも長時間続く旨味、ほんの僅かな酸味と微かな苦味が交わるような。
甘過ぎずすっきりとして、野菜の旨味…そう、漬物によく合う味わいだなと。

岩槻で出会った優しい心と美味しい酒、なかなか素晴らしい経験でしたよ。


鈴木酒造（株）
048-756-0067
さいたま市岩槻区本町4-8-24
営業時間 10:00~17:00
定休日 月、年始