・休日に実家で駅弁パーティーを開催。東京駅『駅弁屋 祭』で家族の好みを考えつつ調達、私は結果的に一番高価な老舗『日本ばし大増』の上幕之内弁当を引き当てる幸運に。奥ゆかしい盛り付けと、職人技が光るおかずの数々を堪能しました。
とある休日、この日は実家に両親、妹夫妻、そして息子が集まり、総勢6人での食事会。
今回のテーマは「駅弁」。
私が東京駅の『駅弁屋 祭』で、全員分の駅弁を買ってくるという大役を仰せつかりました。
これは母が好みそうだな、こっちは息子が好きそうだな、なんて一応は考えつつ、せっかくなので全て違う種類をチョイス。
4つは完全にインスピレーションで選び、私は皆が選んだ後の残り物にしようという算段です。
まずはシャンパンで、宴の始まり
まずはシャンパンで乾杯!
銘柄は「シャルル・デヴィヤール クレマン・ド・ブルゴーニュ」。
フレッシュな果実味と香ばしさを併せ持つ、食事に合わせやすいドライな一本です。
最近、父がすっかりアルコールを飲まなくなったので、正月やら何やらで持ち寄ったお酒が実家に溜まっているんですよね。
よしよし、アルコール在庫は私に任せておくように。
シャキシャキのサラダも食卓に並びます。
このプチトマト、なんと両親が家で育てたものだとか。
そうとはとても思えないほどの濃厚な甘さと美味しさ、やはり完熟で採れたてというのは、何よりの贅沢です。
残り物には福がある?日本ばし大増との出会い
さて、皆が思い思いの駅弁を選んでいき、私の手元に残ったのはこれ。
『日本ばし大増』の「上幕之内」でした。
日本橋なので特に際立った地方色はなく、幕の内弁当という王道、なので特徴がないと思われて残ったのでしょう。
でも実はこのお弁当、今回買ってきた中で一番高価な1,680円。
残り物には福がある、とはよく言ったものです。
『日本ばし大増』、その歴史は明治33年創業の料亭「浅草大増」に遡るという老舗中の老舗。
100年以上にわたり、粋な江戸の味を守り続けている名店なんですよね。
老舗の技が光る、奥ゆかしい幕の内
蓋を開けてみると、なんとも上品な佇まい。
幕の内弁当の三種の神器ともいえる、玉子焼き(伊達平焼)、蒲鉾(揚蒲鉾)、焼魚(銀鮭塩焼)が鎮座しています。
ただ、正直な第一印象、「あれ? 鮭と玉子焼きがメインで、おかずがちょっと少なくないか?」。
と、思いきや。
おぉ、鮭を持ち上げてみると、その下から煮物やら何やら、様々なおかずが顔を出すではありませんか。
この奥ゆかしさもまた、江戸・日本橋の粋というものなのかな。
ご飯は宮城県産ひとめぼれ、梅干しは紀州南高梅と、主役以外も抜かりなし。
鶏肉の江戸味噌焼きは香ばしく、里芋や人参などの江戸うま煮もそれぞれの野菜の味が活きた優しい味付けです。
そして何より、メインの銀鮭塩焼が絶妙な塩加減、これだけでご飯が一膳いけてしまうほどの美味しさだったなと。
最後に
というわけで、今回の駅弁ドラフト会議。
皆の好みを予測して選択肢を提示する、自分はあえて選択を放棄するという作戦。
結果として「最適解」を引き当てた、のかな。
美味しい駅弁と、楽しい時間をに感謝しつつ、ご馳走さまでした。
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