・ドイツパビリオンの次は、近くにあって空いていた共同出展館「Commons-F」へ。アルメニアなど普段触れない国の文化に触れ、万博らしい学びがあったなと。吉本興業やNTTなど、個性豊かなパビリオンの外観やコンセプトも巡り、会場のアートと建築の魅力を堪能しました。
少々難解だったドイツパビリオンを出たところ、すぐ近くにあった「Commons-F」という建物、まったく並んでいなかったので入ってみることに。
こういう予期せぬ出会いも、万博散策の醍醐味でしょう。
未知の国と出会う、Commons-F
「Commons(コモンズ)」というのは、複数の国や国際機関が共同で出展するタイプのパビリオン。
この「Commons-F」では、アルメニア、ブルネイ・ダルサラーム、そしてカザフスタンという3つの国が、それぞれの文化や魅力を紹介していました。
世界史の教科書で見た国、アルメニア
アルメニア、国の名前は知っているものの、正直なところ地図上のどこにあるのかすぐには思い浮かばず。
西アジア、黒海とカスピ海の間に位置する内陸国で、非常に古い歴史を持つ国なんだなと。
展示パネルには、「西暦301年、アルメニアはキリスト教を国教とした」という一文。
そう、アルメニアは世界で最初にキリスト教を国の宗教として定めた国、ローマ帝国よりも早いんです。
大学受験で選択したのは世界史、教科書だったか用語集だったかの片隅で読んだような…
こうして現実の展示として目の前にあるのは、なんだか不思議な感覚です。
豊かな国、ブルネイ・ダルサラーム
続いてはブルネイ、正式名称はブルネイ・ダルサラーム国。
こちらは東南アジアのボルネオ島にある国で、豊富な石油や天然ガス資源に恵まれた、非常に豊かな国として知られていますよね。
特段の展示はなく、ここはほぼ素通り。
Commons-Fは小規模な展示なので、サクッと見終えてしまいました。
パビリオン巡り(外観のみ)
さて、このあたりで時間も限られてきたので、中には入らず外から見たパビリオンについて、いくつかまとめておこうと思います。
ひときわ目を引く、この丸い建物。
笑った顔のような図柄からもわかる通り、吉本興業のパビリオンです。
「Warai Mirai」をテーマに、戦争や紛争のない世界を「笑い」の力で実現しようという、壮大で素敵なコンセプトを掲げていました。
こちらは、優雅な曲線が美しいアゼルバイジャンのパビリオン。
「火の国」とも呼ばれるこの国は、西アジアと東ヨーロッパの文化が交差する場所にあります。
その多様性を表現しているかのような、美しいデザイン。
会場の中でも大きな存在感を放っていた「いのち球」。
これは生物学者の福岡伸一さんがプロデュースするシグネチャーパビリオン「いのちをめぐる冒険」のモニュメントです。
この球体は、全ての生き物は繋がっているという「動的平衡」の考えを表現しているんだとか。
今回の大阪万博の象徴として保存したくなるような美しさ。
そして、今回の万博で私が見たパビリオン建築の中で、一番素晴らしいと感じたのがこちら。
NTTが出展する「Better Co-Being」です。
まるで和紙を編み込んだかのような、繊細で軽やかな造形美。
光と影が織りなす表情が本当に見事で、しばらく見とれてしまいました。
さて、あと一つはパビリオンを観ることができるかな。
近くで空いているところは… というところで、続きはまた明日。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
|
0 件のコメント:
コメントを投稿