モーションウィジット

2023年4月8日土曜日

【散歩】戸越公園が大名屋敷だったとは知らなかった

【この記事のポイント】
・旧熊本藩下屋敷だった戸越公園には当時の面影も残り、散歩に適したいい風情



戸越といえば、大井町線の駅名になっている戸越公園ってどんなところだろうかなと。
せっかくだから寄っていくことにしましょう。

戸越銀座から向かうと、戸越公園の手前には「文庫の森」という公園があります。
文庫というのは旧三井文庫のこと、財閥の三井家が1918年にこの地に三井文庫を移設、戦後の財閥解体で売却されたそう。

現在残っている建物は第二書庫。

現存する日本最古の壁式鉄筋コンクリート建造物だそうで、防災備蓄倉庫として活用されているんだとか。
ここも戸越公園と同じく、元は細川家の熊本藩下屋敷跡だそうです。

お隣の戸越公園、大名家の下屋敷っぽく門が構えられています。

かつては10万坪もある広大な敷地で、東にあった池の一部が現在の戸越公園になっているんだとか。
この屋敷は1678年の火災で荒廃し、西側庭園は更地になり、残ったこの東側は浜田藩・松山藩の所有に移って幕末を迎えたんだそう。

戸越公園内にはる「エコルとごし」、昨年オープンした品川区立の環境学習交流施設。
環境について子供が学ぶ施設で、気候変動が問題視されるこのご時世ならではのものなんだなと。

公園内は高低差があり、ゆったりとした造りで日本庭園の面影が残っているんです。
縮小されているとはいえ1.8万坪もあるこの戸越公園、くるっと一回りしてみましょう。

最大の特徴はこの大きな池。

それでも第二次世界大戦後に縮小されているそうで、かつての細川家下屋敷を再現した模型が京急大森駅近くの品川歴史館にあるんだとか。
今日の姿との対比のためにも、一度見ておきたいものだなと。

ん? 岩の上に亀、水辺に鳥って逆の構図。
まぁ鴨が皆同じく日当を好むわけじゃなく、なかには日焼けしたくないのがいてもおかしくはないか。

オゾン層破壊に鴨も気付いているのか、そんな想像するようなシュールな一コマ。

共に歩いていた父親、「大名屋敷って東京にしかないよな」とぽそり。

確かにそうだ。
大名屋敷を再現すれば、東京ならではの観光資源になるはず。

インバウンドの観光客も大半は東京に来るわけで、そこで大名屋敷を観て、オリジンとなる地方の観光に行きたくなる人もいるんじゃないだろうか。
地方の城や街並みを整備するのも大切だけど、まずは東京の大名屋敷からという考え方もただしいんじゃないだろうか。

そんなことを思わせる一言、なるほどと感心しながら、この日の散歩を終えました。
天気もよかったことに感謝、さて、ランチを食べに行こうというところで、続きはまた明日。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

地図で読み解く東急沿線 [ 岡田直 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2023/3/18時点)




戸越公園
東京都品川区豊町2-1-30
03-3782-8819
出入り自由

0 件のコメント:

コメントを投稿