モーションウィジット

2023年4月20日木曜日

【旅行】3.11だけじゃない、3.10も日本にとって忘れられない日

【この記事のポイント】
・阿夫利神社と並ぶ大山の観光スポット、大山寺はケーブルカーの中間駅で下車してすぐ近く
・神秘的な雰囲気もあり、大山観光ではぜひここにも立ち寄りたい



大山ケーブルカーには途中駅があって、名前は「大山寺」。

明治時代の廃仏毀釈で大山は神社として整備され、下社の場所にあった大山寺は破却。
明治9年にこの場所に改めて仏閣が造られ、大山寺の名が復活したのは1915年だったんだそう。

そんな歴史があったというのも、現地に行ったからこそ興味をもって調べるというものですね。

阿夫利神社駅からの下りケーブルカー、巡り合わせで最前列の席に座ることに。

線路があるせいか想像していたほどに恐怖感はなく、むしろ運転手さんの「そこに荷物を置かないでください!」「座席は3人掛けなので詰めてください!」という指示の方がおっかない。
安全のために頑張っているので、これは責めてはいけないんですけどね。

単線のケーブルカーには車両が2台、真ん中の大山寺駅ですれ違うという構造になっています。
ここで下車すると、並ぶ車両を撮影できるという鉄オタ系にはたまらない経験ができるんですよね。

我々にはそんな興味はなく...え? 写真撮っているじゃないかって?
確かに、乗り物好きの自覚が多少はある私、決してこういう風景は嫌いではないようです。

大山寺に向かっての通路、東京大空襲の悲劇を刻んだ石碑。
吉野工業所の吉野彌太郎という方が寄贈したもののようで、お姉さんと甥御さんがこの空襲の犠牲になったんだとか。

この碑で改めて認識したのは、東京大空襲が3/10だったということ。
死者は東日本大震災を上回る11万5千人以上、3/11の前日にも黙祷をするべきなんだなと。

通路を進むと、妙に可愛らしい石像が居並んで歓迎してくれます。
和むのは間違いないんだけど、ちょっと妖怪っぽい雰囲気もあるかも。

対して迫力があるのが階段の黒い像。

左右にびっしりと並んだ姿、下からこの階段を昇ると圧倒されるでしょうね。
神秘的な雰囲気は、阿夫利神社下社よりも大山寺の方が勝っているようです。

本堂からは護摩祈祷の声が聞こえ、神秘感に拍車がかかるような。
境内の狭さもあって、この空間にすっかり取り込まれるような気分になるのもまたいいものです。

地上高11mもある宝篋印塔。

1795年に建立、明治初期には廃仏毀釈で破壊されて谷底に投げ捨てられ。
1914年に再建されるも1923年の関東大震災で上半分が欠落倒壊、1926年に修理再建されるという壮絶な歴史を背負っているんです。

あ、そうだ。
大山ケーブルは20分間隔での運転、次が来る前に戻ろうと思っていたんだった。

急ぎ足で駅に向かうと、ちょうどぴったりとタイミング。
お客さん多数で乗れないかと思ったものの、皆さん少しずつ詰めてくれて無事我々3人も乗り込むことができたことに感謝です。

大山詣に行った際には、阿夫利神社だけでなくこの大山寺に寄るのもオススメですよ。




大山寺
神奈川県伊勢原市大山724
0463-95-2011
参拝時間 8:45〜17:00

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