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2023年3月28日火曜日

【旅行】富士急行の寂れた駅、本格的な戦国時代の遺構

【この記事のポイント】
・谷村町に残る勝山城跡、戦国時代の城の造りがよくわかる遺構が残っていながら訪れる人はいないというのが勿体ない



お腹も張ったところで再び駅に。

谷村町という富士急行の駅、ご存知の方はほぼいないですよね。

ネットで調べると、1日の乗降客は450人ほど(2018年)。
この少なさでも富士急線では18駅中12位、最下位の上大月は100人を切ってしまうという数字に驚きました。

そんな静かな町、観光客ほぼいないにも関わらず、焼き芋を売っているお店がポツンと。
常時ここで売っているのではなくキッチンカーの基地だとは思いつつ、ここで売れることはほぼないんだろうと思いながら通過。

桂川に架かる橋、ゲートまであり趣のある造りだけど床版は木。
車も通るので耐荷重はしっかりあるとはわかりつつも、高所恐怖症の私には微かな不安を覚えます。

そんな道を辿ってと。
向かった先は勝山城址、こんなにところに城趾があるとはほぼ知られておらずでしょう。

このお城は戦国時代の武田家臣、小山田氏の城。
麓の市街には谷村城があり、戦の際には防御力があるこの勝山城に詰めるという意図で造られたものだと思います。

の地図をノースアップにして拡大、北-東-南と3方向は桂川に守られており、堀(黒塗り)は城の南西に集中しているのがおわかり頂けるかなと。
この方面からの攻撃に耐えるのが防御の要、わかりやすい造りですね。

城跡には三ノ丸、二ノ丸と曲輪が残っており、遊歩道と階段も整備されて登りやすいんです。
遺構をしっかりと残しているにも関わらず、観光客は誰もおらずというのが少々勿体ない。

武田氏が滅びた後、この地の軍事的な重要性は徐々になくなり、江戸時代には城としては使われなくなったよう。

本丸跡にポツンとある建物には「東照宮」と書いてありましたけど、これは昭和に入ってから小学校から移設されたものらしい。
なんでここに東照宮があるのか、ネットでは確認できずでした。

雲がなく見通しが良ければ、富士山はこの方面に見えるんだろうな。
戦国時代の人たちが見ていた景色は心の中で描きながら、さて、次の目的地に向かおうというところで、続きはまた明日。




【おまけのワンポイント】
・勝山城址までは谷村町駅から徒歩15分弱、本丸跡まで登るのに20分というところ。遊歩道は整備されているものの途中で狭くなっているところもあるので、行かれる際にはお気をつけください。

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