モーションウィジット

2018年2月20日火曜日

【観光】千住宿、幕末の志士達の遺影を偲ぶ

冬場は汗をかくこともないので、街歩きには決して悪くない季節。
今回は、一度も行ったことがない街ということで北千住に。
最近は住みたい街としても人気が上がっているようですね。
 
まずは南千住駅からスタート。
駅前のロータリーはこじんまりとしていて、松尾芭蕉の像が立っています。
 
南千住から少し北に行った千住大橋、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った地とされているのに因んでいます。
旅に出る緊張感を表しているのか、知性の中にも気が引き締まった表情。
 
南千住駅から常磐線沿いに3分ほど南に歩くと、小塚原刑場の跡。
当時を偲ぶものとして、延命寺には首切り地蔵があります。
 
この首切り地蔵、造られたのは1741年と年代物。
東日本大震災で左腕部分が壊れたとのことですけど、もはやそう言われてもわからないほどに修復されています。
 
隣の回向院とは、鉄道敷設で分断されるまでは一つの寺だったとのこと。
続いてその回向院に向かいます。
 
墓地に入ると、ん?カール・ゴッチって誰だ?
調べてみると、ベルギー人のレスラーで、日本のプロレス創世記に活躍した人なんだとか。
 
この墓ができたのは2017年7月。
狭い墓地内の一等地にというのは、カール・ゴッチ氏を慕う人が多いからでしょうね。
 
回向院に来寄ったのは、幕末志士の墓を拝むため、こちらは橋本左内のものです。
 
橋本左内は越前福井藩士、松平春嶽の側近だった人物。
14代将軍の継嗣に際して、春嶽を補佐して一橋慶喜擁立に動いたために安政の大獄で刑死しています。
 
回向院から少し離れた荒川ふるさと文化館前にも、橋本左内の像。
高さ60cm程度とおそろしく小さい割に、立派な建物に納まっているのが妙なのはまぁいいとしてと。
 
こんな像が故郷から遠く東京にもあるのは、当時の橋本左内の存在感を表しているのでしょう。
亡くなったのは26歳とのこと、短くても燦然と輝く人生、か。
 
回向院に墓がある幕末志士のもう1人は、超有名人の吉田松陰。
処刑直後に葬られたのがこの地だったとのことです。
 
吉田松陰も、亡くなった時は29歳。
若い才能、惜しいものですね。
 
他に頼三樹三郎の墓もあり、幕末志士ファンであれば、訪れておくべきお寺だと思いますよ。
 
 
【今日のワンポイント】
・小塚原刑場で刑死した人は、20万人以上とのこと。1651年から明治初期まであったというので、その歴史は200年強。毎年1,000人もが亡くなっていたということは、当時は死刑がかなり多かったんだなと。

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