・『奈良まほろば館』で購入した吉野名物「田舎揚げ」。丼からはみ出るほどの巨大な油揚げを使い、きつねうどんにして堪能。その圧倒的なボリューム、中に豆腐が詰まったユニークな構造から、奈良の「逆きつねうどん」の合理性を実感しました。
新橋にある奈良県のアンテナショップ『奈良まほろば館』。
先日ご紹介した絶品の「柿の葉寿司」に続き、今回ご紹介するのは、「吉野田舎揚げ」です。
「吉野田舎揚げ」は、奈良県吉野地方に古くから伝わる巨大な油揚げ。
特徴はなんといってもその大きさ、そして中に豆腐の部分がたっぷりと残っていることです。
水切りした豆腐を丸ごと揚げることで、外はカリッと、中は豆腐のふわふわとした食感が楽しめて非常に食べ応えのある一品だそう。
山間部で貴重なたんぱく源として、また、ハレの日のご馳走として、地元の人々に愛されてきたんだとか。
丼からはみ出る、圧倒的な存在感
『奈良まほろば館』で販売されていたのは、3枚入りのパッケージ。
一枚一枚が大きく、袋を持つとずしりとした重みが伝わってきます。
休日のランチ、この巨大な油揚げを、どうやって食べようか。
少し思案した結果、やはりここはシンプルに「きつねうどん」にするのが王道だろうと。
妻に甘辛く煮付けてもらい、温かいうどんの上に乗せたところ…
この有様、うどんが全く見えない。
想像していたよりもさらに大きく、揚げが丼からはみ出してしまっています。
主役は揚げか、うどんか
これはもはや、揚げが主役なのかうどんが主役なのか、よく分かりませんね。
この大きさだと、途中で甘い味付けに飽きてしまう可能性もあるなと考え、揚げの上には七味唐辛子をパラリ。
よし、それではいただきましょう。
主役の揚げにガブリと食らいつくと… おぉ、中には豆腐がぎっしり。
甘めの出汁が中までじゅわっと染みていて、これは文句なしに美味しい。
しかしこれだけでもかなりのボリューム。
普通の油揚げの感覚で食べると、すぐにお腹がいっぱいになってしまいそうです。
と、ここで思い出した。
そういえば、以前ネットで、奈良には「逆きつねうどん」なるものが存在する、という記事を見たことがあったなと。
「逆きつねうどん」とは、その名の通り、きつねうどんの主役と脇役が逆転した一品。
丼には巨大な、油揚げがでんあるのみ。
うどんは油揚げの中に入っている、そんな豪快なスタイルです。
なるほど。
この巨大な「吉野田舎揚げ」を前にすると、うどんを主役にするよりも、むしろ揚げを主役にした「逆」のスタイルのほうが理にかなっているのかもしれないですね。
最後に
というわけで、『奈良まほろば館』で出会った、巨大な「吉野田舎揚げ」。
その圧倒的なボリュームと、ユニークな食感は、まさに唯一無二の存在でした。
美味しい一品に感謝、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・関東では油揚げがのったそば・うどんを「きつね」、天かすのせを「たぬき」と呼びますよね。大阪で「きつね」といえば油揚げのうどん、「たぬき」は油揚げののったそばとなり、きつねそば、たぬきうどんはほとんどないそうです。
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