・お祝い事で飲み食いした帰り道、小腹を満たすため品川駅ホームの立ち食いそば『常盤軒』へ。初めて頼んだカレーライスは、ピリッとスパイシーな本格派。無料サービスの絶品そばつゆスープとの組み合わせに、駅そばの奥深さを再発見。
ランチにご馳走を食べ、その後は妹の家、そして両親の家とハシゴしてダラダラと飲み食い。
そんな、幸せな一日を過ごした後にさて、家に帰ろうかと電車に乗ったものの、どうにもお腹が落ち着かない。
何か一日の締めくくりになるようなもの、少しだけお腹に入れておきたいなと。
あ、そうだ。
品川駅のホームにある立ち食いそばの『常盤軒』。
そういえばしばらく行っていないし、あそこで何かを食べていこう。
変わらぬ佇まい、駅ホームのオアシス
都内の駅は次々とリニューアルされ、昔ながらのプラットホーム上の立ち食いそば屋さんもずいぶんと姿を消してしまいましたよね。
そんな中、ここ『常盤軒』は昔のまま何も変わらない佇まい。
この昭和の香りがする安心感、たまりませんねぇ。
さて、今日は何を食べようか。
券売機の近くのポスター、「特製カレーライス 600円」の文字が目に留まります。
そういえば、このお店でカレーを食べたことは一度もなかったはず。
よし、今日の締めはこのカレーライスにしてみましょう。
嬉しいサプライズ、絶品そばつゆスープ
店員さんに食券を渡すと、「スープは飲まれますか?」と、意外な一言。
え、スープ? カレーにスープなんて付くのか?
疑問を感じた時は、とりあえず試してみるのが私の信条、「はい、お願いします」。
すぐに提供されたのがこちら。
なるほど、要は天かすとネギを浮かべた、熱々のおそばのつゆというわけですね。
よし、それでは頂きます、と一口…
ん、これは美味い!
カツオ節の出汁がしっかりと効いていて、深い旨味がある。
そして、きのこのような芳醇な香りも感じられます。
熱々なので、これが寒い冬の日だったら最高の馳走になるだろうなと。
侮れない、立ち食いそば屋の本格カレー
続いて、主役のカレーライスも到着。
ご飯たっぷり、ボリュームもなかなかです。
まずは一口、ぱくりと。
お、これはピリッとしたスパイシーさが心地よい、なかなか本格的な味わいじゃないですか。
いわゆる「そば屋のカレー」というと、出汁の効いた和風の、少し甘めのものを想像しがちです。
しかし、ここのカレーは、それとは一線を画します。
野菜や果物が溶け込んだような、自然な甘みとコクの奥に、複雑でキレのある辛さがしっかりと主張してきます。
粘度は高め、どこか懐かしい日本のカレーライスの王道を行きつつも、決して家庭では出せないプロの味がする。
これは「カレーライス」として、独立した一品料理としての完成度を誇っているんじゃないか。
そばの「ついで」に作っているレベルではありませんね。
具材はたまに顔を出すマッシュルームくらいで、ほとんど溶けてしまっている。
これも長時間、じっくりと煮込んでいる証拠でしょう。
脇を固める福神漬けの甘さとも実によく合っていて、これは期待以上の美味しさでした。
最後に
というわけで、一日の締めに立ち寄った、品川駅ホームの『常盤軒』。
そこで出会ったのは、嬉しいサプライズと、想像を超える本格的なカレーライスでした。
カレーは、もはやインド料理という枠を超え、ラーメンと並んで日本の国民食としての地位を完全に確立。
駅のホームで、街の食堂で、高級レストランで。どこで食べても、それぞれの美味しさがある。
この懐の深さこそが、カレーが日本人に愛される理由なのでしょう。
そんな日本の食文化の奥深さに改めて感謝しつつ、いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。
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