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2025年9月29日月曜日

【グルメ】いつものお店が突然消えた日。地元の町中華『昇華』で再確認した「変わらない美味しさ」

【この記事のポイント】
・在宅勤務前のランチは、馴染みの立ち食いそば『原木そば』の突然の閉店に遭遇して呆然。失意の中でもう一つの頼れる地元の中華『昇華』へ。そこで食べた酢豚定食の完成度の高さに、失われたものの大きさ、変わらずそこにあることのありがたさを噛み締めました。


午後から在宅勤務という日。
東京メトロ原木中山駅でランチを食べてから帰ることにしました。

よし、久しぶりにあの立ち食いそばの名店『原木そば』にでも行くか。
そう決めて、いつものお店の前まで行くと… あれ?

なんと、お店は跡形もなく、解体工事の真っ最中。
慌ててスマートフォンで調べてみると、8月31日をもって閉店してしまったとのことでした。

このエリアに私が住み始めてから30年以上。
当時からずっと当たり前のように、そこにあったお店。

立ち食いそば独特の美味しさに目覚めてからは、年に何回かは通っていたお気に入りの場所だったのに。
いやぁ、これは残念すぎる。

閉店の情報に全く気づかず、最後の一杯を味わうことすらできなかったとは。
長年のファンとしては、迂闊だったとしか言いようがないなと。

失意の中の、もう一つの拠り所



ショックは大きいものの、いつまでも呆然としているわけにはいかず。
まずはランチを食べなければです。

そうだな…
こんな時、間違いなく営業していて私を裏切らないお店といえば、もうあそこっきゃないか。


過去、このブログでも何回かご紹介したことがある『中華ダイニング 昇華』。
このお店は何を食べても無難に美味しく、それでいてランチは880円と非常にお得なんです。

以前、妻を一度連れてきたことがあって、その後に娘と二人で再訪したりとすっかりお気に入りのお店になっているらしい。
店内を覗くと8割ほどの席が埋まっているのは、このお店のコストパフォーマンスの高さが知れ渡っている証拠ですね。

失意を癒す、完成された酢豚




さて、今日は何を食べようか… いつも麻婆豆腐ばかりじゃ芸がない。
そうだ、確か以前ここで酢豚を食べて、その美味しさに感心したんだ。

酢豚という料理は豚肉を揚げ、野菜を炒め、そして甘酢あんを絡めるという複数の工程を経て完成します。
それぞれの火の通り具合、そして味のバランス。
中華料理の中でも、料理人の腕が試される一皿と言えるでしょうね。


まずはサラダとスープから。

ふんわりとした卵スープ、程よい塩加減の優しい味。
シャキシャキのレタス、酸味と少しの辛味が効いた中華ドレッシング、サラダも涼やかで美味。



主役の酢豚、これもまた美味い。
まず、豚肉の衣がカリッと絶妙な食感を残しつつ、甘酢あんをたっぷりと吸っています。

中の豚肉は、驚くほど柔らかくジューシー。
そしてこの甘酢あん、酸味と甘みのバランスがまさに黄金比だなと。

ただ甘酸っぱいだけでなく、醤油ベースの深いコクと、おそらくは鶏ガラスープ由来の旨味が全体の味を支えています。
シャキシャキ感を残した玉ねぎやピーマン、そして甘みのある人参との相性も抜群でした。

この完成度の高い酢豚、山盛りのご飯、スープ、サラダまで付いて880円とは。
改めてこのお店の実力に恐れ入ったなと。

最後に



というわけで、馴染みの店の閉店という悲しい出来事から始まったこの日のランチ。
でもそのおかげで、もう一つのお気に入りの店の変わらぬ美味しさを再確認することができました。

当たり前のようにそこにあったものが、ある日突然、なくなってしまう。
その喪失感は計り知れないものです。

だからこそ、変わらずにそこにあり続けてくれるもののありがたさをもっと大切にしなければならない。
そんな当たり前のようで忘れがちな真理、これを一杯の酢豚が教えてくれたような気がします。

美味しいランチに感謝、ご馳走さまでした。






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