・セブンイレブンで群馬県の郷土料理「おきりこみ」を発見し即購入。幅広麺と味噌ベースの汁が織りなす滋味深い味わいに、現代のコンビニ流通の進化を実感。
ランチを調達しようとセブンイレブンに寄ってみたところで、普段見慣れない商品を発見。
あれ、「おきりこみ」って何だっけ?
「おきりこみ」、またの名の「おっきりこみ」の方が知名度が高いかもしれず。
群馬県の山間部で古くから食べられてきた郷土料理で、幅広の生麺を、野菜やきのこ、鶏肉などと一緒に味噌や醤油ベースの汁で煮込んだ煮込みうどんです。
群馬県は古くから小麦の栽培が盛んな地域であり、この料理は農家の間で、手間をかけずに栄養を摂取できる知恵として親しまれてきたもの。
麺を「切る」だけで、下茹でせずにそのまま汁に「入れ込む」というシンプルな調理法、これが名前の由来にもなっているんだそうです。
コンビニエンスストアとローカルフードの融合
早速、家のレンジで温めて開封。
味噌をベースとした汁と、煮込まれた野菜のいい匂いが立ち込めます。
具は白菜、大根、鶏肉、ねぎ、人参、ごぼうにしめじなど。
これだけの種類の野菜が入っているのは、非常に健康的で嬉しいですね。
野菜多めで健康にも良さそうな一品、現代の健康志向にもマッチした、伝統的な食の知恵の再評価とも言えるでしょうね。
よし、それでは頂きましょう。
まずはスープを一口… うん、美味いなぁ。
味噌をベースとした汁には煮込まれた野菜から染み出た旨味が凝縮されており、滋味深く身体に染み渡るような優しい味わい。
麺は幅広、これがまたいいんですよね。
おきりこみの特徴である幅広の平打ち麺は、煮込まれることで独特のモチモチとした食感に。
麺自体が味噌ベースの濃厚な汁をしっかりと吸い込んでいます。
汁の旨味を吸った麺と、柔らかく煮込まれた大根や白菜といった野菜が口の中で一体となって溶け合う。
市販品として整った麺に手打ち感はないものの、具材や汁との相乗効果がチルド食品としての完成度の高さを証明しています。
まとめ:ITとロジスティクスが繋ぐ郷土の味
お手軽にローカルフードを味わえるという、セブンイレブンの品揃えに感謝。
全国の郷土料理が、最新の冷凍・チルド技術とコンビニのロジスティクスによって手軽に楽しめるというのは、まさにIT時代の食文化の進化です。
なかなか美味しかったおきりこみ、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・おきりこみの麺を「下茹でしない」という調理法は、麺の表面のデンプン質が汁に溶け出し、とろみをつける効果に。これにより汁が冷めにくくなるのは、山間部の寒い地域で暮らす人々ための知恵の結晶と言えるでしょう。