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2021年9月24日金曜日

【散歩】平安から続く正覚院、俗っぽい七福神が魅力的​

村上緑地公園からの帰路、元来た勝田台に戻るのも芸がないので、お隣の京成大和田駅まで歩いてみるか。

ん?  途中で見かけた案内板に「正覚院 →」の文字、そこそこ立派な寺なんじゃないかな。
ちょっと覗いて行くことにしましょう。

このお寺には伝説があるんだとか。

平安時代末期、とある武士が近くの阿蘇沼で鴛鴦の雄を射止めたところ、その夜に雌が人間に姿を変えて現れ、哀しい歌を詠む。
「日くるれば 誘いしものを 阿蘇沼の まこもがくれの  一人寝ぞうき」

翌朝目が覚めると、前日捕った鴛鴦の雄に嘴を重ね鴛鴦の雌が死んでいた。
武士は悔い改めて出家、この寺を建てた。

化けて出たとか、取り憑いたとかいうインパクトのあるものではないですけど、鴛鴦であればこの程度の物悲しさが心を打ちますね。

釈迦堂には、毘沙門天が納められているんだそう。
毘沙門天… あれ、境内のどこかで見たような。

あ、やっぱりあった。
この強そうなのは毘沙門天でしょうね。

ん? 手水鉢の裏にいるのは弁財天。
そうそう、水場の近くに祀られているし、楽器を持っているから間違いない。

ってことは、この境内だけで七福神巡りができるということか。

あ、布袋様?
何か俗物っぽい笑み。

神様というよりも盗賊のような…
「よぉ、次はがっぽり儲けようぜ、ヒッヒッヒ。」

哲学者のような表情の貴方は誰?
もしかすると寿老人なんでしょうかね。

劇画調のソクラテス、そう言ったほうがしっくりくるんだよなぁ。

「我思う、故に我あり」
ん?これはデカルト、ソクラテスよりも2,000年も後の時代、しかもフランス人でしたね。


七福神全ては巡らずでしたけど、こんな普通の人っぽい石像があるというのがこの正覚院の面白いところ。

いやいや、お寺にお詣りしたという感覚ではない楽しさだったな。
そういう意味では、正覚院はなかなかのオススメだと思います。

すぐお隣の八千代広域公園には、八千代市中央図書館や野球場などのグラウンドが集結。
新川の両岸にあるので、これを渡るための歩行者・自転車用の橋まであるんです。

この橋の名は...ゆらゆら橋。
吊橋の構造なので揺れるんですけど、高所恐怖症の私でも怖くなかったのは何故なんだろう。

きちっとメンテナンスされていて幅もあるから?
いや、久々に見慣れない景色のなかでのウォーキングだったから?

いずれにせよ、気持ちの良い散歩を楽しめたことには感謝。







真言宗豊山派 正覚院
047-482-7435
千葉県八千代市村上1530-1

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