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2021年2月15日月曜日

【散歩】築350年と280年と、津田沼に建つ江戸時代の古民家巡り

津田沼からのウォーキング記事の2つ目、今日はこの近辺の古民家を立て続けに2軒巡ります。
こんなに東京から近いところにも江戸時代の建築物が残っているとは、考えてもみませんでした。

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総武線の北側、広い通りから一本道を入ると、いきなりこんな畑の風景に。
懐かしいなぁ。

私が千葉に住み始めた頃は、津田沼駅の南側も少し歩けばこんな風景があったんですよ。
今日では住宅ばかりになりましたけど、当時は津田沼って自然豊かなところなんだなと関心していたんです。

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目的地の藤崎森林公園に到着。
細長い園内を歩くと、お、昔の鉄道か。

津田沼を走っていたものなのかと思ったら、木曽の王滝森林鉄道だそう。
1975年まで、木材を運んでいたものだそうです。

いや、ここに来た目的は古民家だった。
どこにあるのかなと見渡すと、なんだ、鉄道のすぐ近くに茅葺き屋根が見えています。

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旧大沢家住宅は、かつて長生郡にあった名主の家屋。
1664年に建築されたというから、築350年ちょっとか。

元々は千葉県長生郡にあったものだそうで、1973年まで実際に使用されていたらしい。
2,500万円かけて、1976年にここに移設されたんだそうです。

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釘などの金属を一切使わず、楔で柱を止める工法。

柱は敷石の上に乗せた免震工法、腐った部分はカットして、下から同じサイズの柱を接ぐ。
そのために、建築した当時の木材を屋根裏に保存してある。

そんな情報をここのボランティアガイドのご老人に詳しく教えて頂き、なるほどねぇと一人で観るより倍は楽しめたような。

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暑さを避ける家屋の中は暗いですけど、この暗さが落ち着くんだよなぁ。
周囲にはソメイヨシノが植えられていて、満開になるとそれは綺麗ですよと、ボランティアガイドさん。

その季節になったら、また行ってみようかな。

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次の目的地までは4km弱の道のり、歩く道は御成街道と言って、要は徳川将軍家のための道。
だからひたすら真っ直ぐ、その方が警護も楽だったんでしょう。

御成街道に近付いてくる者は、四の五の言わずにとりあえず切る。

そんな風景が思い浮かぶような直線、先の方にある宇宙との通信塔のようなのは日大生産工学部の給水塔、重力を利用して水圧を上げ、キャンパス全体に水を行き渡すためのもの。
最近は見かけなくなった給水塔ですけど、水道の圧力が低かった時代の名残ですね。

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実籾本郷公園内には、旧鴇田家住宅。

鴇田って読めます?
私は読めず、これは「ときた」だとネットに教えてもらいました。

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1727~28年に造られたというから、こちらは築280年ほど。
ここ実籾の名主だった方の家だそうで、御成街道沿いに建っていたのを2006年に移築復元したものだそう。

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床面積300平方メートル超とかなり大きな家で、曲屋というL字型の構造。
東北に多い造りだそうで、南関東では珍しいんだとか。

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上がりこんで縁側に、ん? 「この縁側で水琴窟の音が聞こえます」とな。

水琴窟、地下の空洞に水が落ちた際の反響音が琴の音のように聞こえるというものですね。
あ、コン、コンカンと、聞こえる聞こえる。

どこで鳴っているんだろうかと、写真右奥にある手水に近づいたところ音が遠のいてしまう。
音源の空洞とは別に、音を漏らすための穴があるんでしょうかね。


なんとも風流な音色、優雅なひと時を過ごして、さて、次は旧日本帝国陸軍の足跡に。
というところで、今日は筆を置くことにします。




【今日のワンポイント】
・実籾という地名、これも難しいですよね。「みもみ」と読んで、徳川家康がつけた地名なんだとか。

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