モーションウィジット

2020年6月9日火曜日

【散歩】牛久の田園風景、ひっそりと眠る戦国の城跡

牛久、という地名を聞いて何を思い浮かべるでしょう。

牛久大仏、牛久シャトー。
地名をご存知の方であっても、これぐらいじゃないかと思います。

ご時世だから、こういったメジャーな観光地には当然行かず。
今回は、牛久大仏の南にある「小坂城跡」というところに行ってきました。

目的は観光ではなく、密を避けての散歩ですからね。

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牛久駅近辺は住宅地ですけど、ちょっと離れるとご覧のように長閑な田園風景。
誰とも接近することなく、こんな道をスタスタと散歩、天気がいいので汗も出ます。

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まず第一の目標地は岡見城跡…って、Googleマップで見るとここなんだけどな。
通路すら見当たらず、それにしても大きな木が生えているなと感心しながら、まぁ先を急ぐことにするか。

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途中でランチを食べたり、ようやく小坂城跡に到着です。

小坂は「こさか」ではなく「おさか」と読むとのこと。
戦国時代の城で、城主は岡見城と同じ岡見氏、戦国時代最弱大名と言われる小田氏の分流です。

この城が攻められた際に敵を撃退した、という記録もあるそうで、遺構としてもしっかり残っている印象。
さて、早速城内に入ってみましょう。

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おぉ、これは凄い。
と、この写真でそう感じるのに同意して頂けるのはマニアだけでしょうね。

左右に走るのが土塁で、2本の間には空堀があります。
真ん中を貫いているのが土橋で、土塁に囲まれた2つの郭を繋いでいるんですよね。

戦国時代の遺物がこんな形で残っているって、凄くないですか。

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城内は鬱蒼としてますけど、南方に向けて開けた景色も。
意外に高いところなので眺望はよし、これが北向きだったら牛久大仏も見えるんだろうな。

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城内で最も高い位置にある櫓台。
城全体を見渡せて、ここが指令塔となって城を守ったとのことですけど、さもありなんということは登ってみるとよくわかります。

この日この時、城内には私以外の誰もいないこともよーくわかりました。

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さて、城内とあまり景色は変わらない道で竜ヶ崎駅を目指して。
ひたすら真っ直ぐな道を4kmほど、木立の中は心地よいですけど、アスファルトがなければタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

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竜ヶ崎駅からは、ディーゼルの関東鉄道竜ヶ崎線に。

たった2駅なのに、なぜここに鉄道が走っているんだろう。
開業は1900年とのことで、その頃の竜ヶ崎は鉄道を敷くほど栄えていたのか。

ネットで調べてみると、江戸時代は仙台藩の飛地として、明治に入っては商業都市として栄えていたとのこと。
なるほど、その名残なんだ。

この日、歩いた距離は15kmほど。
長距離歩いて健康増進、たまにはやっておかないとですね。



【今日のワンポイント】
・小田氏のなかで戦国最弱大名と言われているのは小田氏治。居城を9回も奪われているからという理由ですけど、8回は奪還している(最後は失敗)訳で、決して弱くなかったんじゃないかなと。

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