・人感センサーProのアプリ未対応問題は、iOS版によって解決。ProのmmWave技術による正確な「存在検知」と応答速度の向上で利便性は向上。
先日書いた人感センサProの記事、その後の進展についてまとめておきます。
前回の記事では、Android版アプリが人感センサーProのオートメーション設定に未対応という「OS間の壁」に直面しました。
OS間のバージョンアップの戦い
Androidもそろそろアプリがバージョンアップしたかも、なんてネットで確認したところ、なんと驚くべき事実が。
実はIOS用は、既にバージョンアップされていたことがわかったんです。
これを知って、仕舞い込んであったiPhoneを引っ張り出してと。
iPhoneは、このような緊急時の「予備役的なデジタルインフラ」としても活用できるというわけです。
おぉ、iPhoneアプリのバージョンは9.19.1。
人感センサー Proが対応しているのは9.17以降なので、これならばいけるはずだ。
早速、オートメーションを作成してみました。
Androidではエラーになっていた設定画面は問題なくクリア。
これで人感センサーProを最大限活用できます。
よし、他のオートメーションも作成してみようか。
作成したオートメーションは、以下の3つです。
1. 人感センサーProが人を検知
→5時30分〜0時はキッチンのスマート電球を白色40%でOn
→0時〜5時30分はキッチンのスマート電球を電球色10%でOn
* 急に明るくなって目が眩むのを避けるため、夜間はライトを暗めに点灯するようにしています。
2. 人感センサーProが30秒間、人の検知なし
→キッチンのスマート電球をOff
ポイントは「人の検知なし」の方で、これがきちんと機能してくれれば、無印からProに替えた意味があるということになります。
Proの「存在検知」による問題解決
結果はどうだったか。
バッチリ、首尾は上々でした。
調理中の微細な動きも逃さず、ミリ波技術(mmWave)は人がいることをトレースし続けてくれる。
キッチンから出ると、即座に「人の検知なし」と認識、設定した30秒後にスマート電球を消灯してくれます。
これにより、従来のPIRセンサーが抱えていた、「動かない人間は検知できない」という問題が解消。
さらに期待以上だったのは、オートメーションの反応が早くなったことです。
無印の時は、人感センサーが人を検知してスマート電球が点灯するまでに5秒ほど。
Proでは2秒弱に短縮されたので、キッチンに入るとすぐにライトが点灯する、という極めて快適な環境になったんです。
旧製品の再活用という持続可能性
人感センサーProは4,980円、無印は2,980円。
価格差は2,000円ありますけど、性能と便利さの違いはこれを上回るものがあるのは確実。
ところで、お役御免となった無印はどうしようか。
高性能なProに代替されたとはいえ、無印の問題点は人の静止状態を検知できないという点だけ。
動きがあれば検知できるので、「人を検知したらOn」といったシンプルなミッションであれば、現役として通用するというわけです。
さて、これをどこで活用しようか、なんて考えるのもまた楽しいもの。
使用済みの製品を廃棄せず、別の用途に再利用するという、サステナブルなIT活用を模索しようかなと。
上手い使い方を発見したら、また記事にしようと思います。
終わりに
バージョンアップ遅れという予期せぬ壁にぶつかったものの、最終的には最新技術の恩恵を享受することに。
「道具を使いこなす楽しさ」を再認識させてくれる、スマートホームの進化はまさに日進月歩ですね。
【おまけのワンポイント】
・PIRセンサーは、パッシブ(受動的)に赤外線の変化を捉える技術で、第二次世界大戦後の冷戦期に、軍事的な監視システムとして発展した歴史があります。一方、mmWaveはレーダー技術であり、こちらも軍事技術が民生化されたもの。PIRよりも歴史が新しく、より高度な信号処理が可能になるんです。
0 件のコメント:
コメントを投稿