・地元の下総中山駅近くにオープンした『松軒中華食堂』を訪問、麻婆豆腐定食を堪能し、ランチでの飲酒というささやかな贅沢を満喫。
とある休日のランチ、久々に地元の店で食べてみようかなと。あ、そうだ。
今年の2月、下総中山駅の近くに『松軒中華食堂』がオープンしていたんでした。
2回ほど入ってみようとしたものの、昼時には行列ができていたので諦めたことも。
オープン当初の混雑はもう落ち着いているはず。
よし、ちょっと覗いてみましょう。
やっぱり。
13:00近い時間ということもあってか、席は1/3ほどしか埋まっておらずでした。
松軒中華食堂は、日高屋などを展開するハイデイ日高グループが手がける大衆的な中華食堂。
リーズナブルな価格設定、早くて安定した品質の料理提供が特徴で、特に駅前や主要道路沿いに出店し、地域住民やビジネスパーソンの胃袋を支えています。
メニュー構成は中華の定番料理に特化しており、効率的なオペレーションと安価な仕入れを実現しているのが特徴なんだそうです。
至高のビールと麻婆豆腐定食
入口の券売機で麻婆豆腐定食880円をチョイス、発券というところで…
あ、ビールが330円か。
ランチなのでどうしようか迷いましたけど、値段も安いし喉も乾いているし。
えい、今日は呑んじゃおうと、休日の特権を行使。
券売機とキッチンは連動、座席で待って呼ばれたらカウンターまで取りに行くというシステム。
人件費を抑え、高い回転率を維持するため、ITを駆使した効率的な仕組みですね。
まずビールはあっという間に用意してくれて、座席に戻って、よし。
誰にも邪魔されず、一人密かに乾杯!
グビッと飲み込む一口目、雑事を忘れさせる至高のひととき。
いやぁ美味い。
ほどなく麻婆豆腐定食も完成、こちらはスタッフさんが席まで持ってきてくれました。
量はご飯ともどもほどほど、ランチにはちょうどよいボリューム。
わかめスープとお新香もついているんですね。
よし、それでは頂きましょう。
まずはスープを一口、ごま油が香り、うん、普通に美味しい。
大衆中華の麻婆豆腐の完成度
続いて麻婆豆腐へ。
松軒中華食堂の麻婆豆腐は、いわゆる「街中華」の麻婆豆腐として完成度の高い味わい。
醤油と豆板醤をベースとしたタレ、味が濃いめでご飯が進むように調整されています。
食感のアクセントとなる豆腐の柔らかさも適切。
本格的な四川の「麻」(山椒の痺れ)は控えめですが、しっかりとした辛さ(辣)があり。
どこか胡椒の香りがする気がして、日本の食文化に馴染むようにカスタマイズされているのがわかります。
豚ひき肉の旨味がしっかりと効いており、安価ながらも手抜きのない仕込み。
このコストでこの安定したクオリティを提供できるのは、中央キッチンでの一括調理管理という、近代的なフードテックの恩恵でしょうね。
この麻婆豆腐、味が濃いめなのでご飯には当然合うんです。
ビールも収めた私の腹にはちょうどよい量で、ご飯、麻婆豆腐、ご飯…と繰り返してあっという間の完食。
うん、美味しかった。
終わりに
休日のお昼からビールと麻婆豆腐という、ささやかながら最高の贅沢。
お手頃価格で大衆の胃袋を満たす、松軒中華食堂のビジネスモデルは、現代の経済状況では非常に理にかなっていますね。
ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・大衆中華食堂のメニューに見られる「麻婆豆腐」は、日本独自の進化を遂げた料理の一つ。戦後の日本で「中華料理」が大衆化する過程で、それぞれの地域の嗜好に合わせてローカライズ(地域適応)された食文化の進化の好例といえるでしょう。
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