モーションウィジット

2021年7月15日木曜日

【散歩】大宮の氷川神社と対をなす氷川女體神社に

次に向かうのは、武藏国一之宮の氷川女體神社。
あれ、武蔵国一之宮って、大宮にある氷川神社じゃなかったっけ?

調べてみると、武蔵国に一之宮はなんと4つもあるそう。
この氷川女體神社は大宮の氷川神社を「男体社」とし、それに対する「女体社」にあたるとのこと。

残る2つは多摩市と府中市にある小野神社で、これは元々1社だったものが多摩川の洪水で遷座を繰り返して2つに別れたんだそう。
それぞれを1と数えても、武蔵国一之宮は2つということに。

なぜ2つあるのか?
調べてみると、小野神社が一之宮で氷川神社は三之宮だったのが、近世以降に信仰を集めて一之宮と称するようになった、なんていう説がありました。
へぇ、勝手に一之宮を名乗るなんてことが許されるんだ。

そんなことを考えながら、田舎道をテクテクと。

今回は少し遠回りをして、石鳥居にも寄ってみました。
住宅地に忽然と不自然に、しかも車の衝突を防ぐため、珍しい形状の鉄製ガードまで設置された鳥居。

江戸時代末期のものだとのこと、宅地化されると撤去か移設されるのが普通なんでしょうけど… ん?
羽田の大鳥居のように、壊そうとすると事故が起きたとか… 本当のところはどうなんだか、調べてはおらずです。

鳥居から500mほど、参道の石段に到着。
これがかなり凸凹の階段で、昇るのはいいけど降りるのはかなり怖いんです。

かつての沼地と高台、高低差がそこそこあるのがおわかり頂けますよね。

社殿は江戸時代初期に建立されたものとのこと。
拝殿の屋根が立派だし、シンプルながらも気品がある佇まい。

竜神社、失礼ながらコストコで売ってる簡易物置みたいな外見、龍神様が鎮座しているらしい。
この建物の形状には意味があるはず、一体何が入っているのか、一度中を見てみたいものです。

再び境内の高台から降りて、元は沼地だった見沼氷川公園に。
「磐船祭 祭祀遺跡 復元記念」と書いてある石碑に真っ直ぐに延びる道、「磐船祭」って何だろう。

この地が干拓されたのは江戸時代中期、それまで行われていた「御船祭」の神事は中止せざるを得なくなって、代わりに行われるようになったのが「磐船祭」。
干拓前の「御船祭」は、氷川女體神社から神輿を乗せた御座船を漕ぎ出し、酒を沼の神様に供えるというものだったそうな。

お供えをするのは見沼の最深部、ここに4本の竹を立てたんだとか。
「磐船祭」になってから代わりにこの場所を使用したとのこと、明治に絶えていたこの祭祀の遺跡を復元した、ということですね。

見沼の竜神、おそらくは洪水の原因を竜とみた伝説。
治水が進んだ今日では想像もできないほど、水害は頻発し恐ろしいものだったんでしょうね。

埴輪? いや「案山子」って何て読むんだっけ?

♪や~ま田のな~かの一本足の案山子♪
あ、カカシだ。

この唱歌はここの発祥、明治時代末期のこと。
へぇ、知らなかった。


というところで、そろそろお腹が減ってきた。
続きはまた次の記事にて。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

愛菜かかし 1体 高さ1.5m
価格:1980円(税込、送料別) (2021/7/5時点)




氷川女體神社
048-874-6054
埼玉県さいたま市緑区宮本2-17-1

0 件のコメント:

コメントを投稿