モーションウィジット

2022年3月7日月曜日

【旅行】宝石に興味なくとも、たまには博物館で学ぶのも悪くない

【この記事のポイント】
・山梨宝石博物館の展示エリア、巨大な水晶や多種多様な彩りがあって、宝石に興味がなくても楽しめる



宝石には全く興味のない私。

綺麗だとは思うものの、なくても困るものじゃなし。
あり余る金の使い道に困る特殊階級の方の趣味、その程度にしか考えていないというが正直なところです。

そんな宝石の博物館が河口湖に、まず入ることはないだろうと思っていたんですけどね。
船津から大池公園まで歩いている最中に出会った梶原景時像、その横にあったこの建物に興味を覚えたのは、雪景色にマッチした風景だからなんでしょう。

入口に向かうと、へぇ、宝石の販売も行っているのか。

そのエリアだけなら入館は無料、展示エリアは600円。
カフェも併設されていて、コーヒーとケーキがあるとのことですけど、まぁせっかくだから展示を観ていくかな。

足を踏み入れると、おぉ、黒い壁にガラスの展示ケースが幾何学的に並ぶ幻想的な風景。
この広さであれば、展示されている宝石の数もかなりのものでしょう。

端から見始めてまずはアメジスト、紫色がなんとも綺麗なものです。

アメジストって自分の誕生石だったっけ? え~と、あれ、2月か。
誕生石と月にどういう法則があるのかがわからずなので、永遠に覚えられそうもないですね。

デカい水晶がズラリ、迫力あります。

説明板を読んでいて一番驚いたのは、ルビーとサファイアって同じ鉱物だということ。
色は赤と青で全く異なりますけど、いずれも酸化アルミニウム結晶のコランダムという鉱物の変種。
色の違いはアルミニウムの置き換わりによるもので、赤くなるのはクロム、青くなるのはチタン・鉄なんだそうです。

西洋の宝石工房のミニチュア、皆さん相当の熟練技をお持ちなんでしょうね。

ところでなぜ山梨が宝石で有名なのかというと、水晶の産地だからなんだそう。
その水晶、富士山登山案内の御師に研磨の技術が伝わったのが江戸時代の天保年間、以降に盛んになったとのことです。

巨大な光る固まり、こりゃ一体何だ。

えっ、ブラジル産の水晶!?
重さは1270kgと小型車並み、高さは180cmと長身の人間並み。

こんなにデカいものもあるとは驚き、一体幾らするんだろう、ここまでの運搬や設置もさぞ大変だっただろうな。

有名ダイヤモンドの原寸模型、「グレート・ムガル」の説明が面白いんです。

・原石は1650年頃にインドで発見され、787.5カラットあった
・ところがカットに失敗、280カラットになってしまった
・所在は長期間不明とされているが、向かって左隣にある「オルロフ」になったという説もある

カットに失敗、行方不明、他のダイヤに化けたなど、ドラマティックな歴史を歩んでいるんですねぇ。

そんなこんなで、宝石に興味のない私でもかなり楽しめた展示でした。




山梨宝石博物館
0555-73-3246
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6713
営業時間 9:00 - 17:30 冬期(11月-2月)は9:30-17:00
休館日 毎週水曜日

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