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2019年6月5日水曜日

【観光】かつては成田山と人気を二分した芝山仁王尊とは

芝山仁王尊って、江戸時代には成田山新勝寺と並ぶほどの人気があったんだとか。
 
そうか、佐倉からの距離は1.5倍ほどしか変わらず。
印旛沼沿いを行くより、むしろ陸路の芝山の方が歩くのは楽だったかもという場所。
 
両者の決定的な違いが生じたのは、明治時代に鉄道が敷設されたタイミングらしい。
今日では、当時の姿が想像できないほどの違いがあるんですけどね。
 
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立派だと聞いていた仁王門。
威厳のあるデカさ、色も重厚な黒で素晴らしいじゃないですか。
 
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彫刻も凝った意匠、草鞋も本当にデッカい。
ここまで立派なものは、なかなか見られずでしょう。
 
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撮影禁止でしたけど、仁王像はそりゃ立派なもの。
広い空間の奥に鎮座していて、ここまで大事の祀られている仁王像は初めてです。
 
しかも、誰もいない中でじっくりと観れる贅沢さ。
終いには、仁王像が語りかけてきそうで少々怖かったぐらいでした。
 
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本堂も立派なもの、江戸時代の建築だそうです。
 
この観音教寺、小田原征伐の際に焼けているとのこと。
小田原征伐後、北方にある飯櫃城に山室光勝という武将が籠城、これを徳川家臣の保科正俊が攻め落としたんだそう。
 
関東の城には、実は小田原征伐の逸話が多いんですけど、ここにもその痕跡があったのか。
 
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三重塔も江戸時代のもの。
造りは立派で、これを間近で見上げていると、歴史に包まれた気分で幸せ。
 
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山王社に向かっての通路、いい風景です。
表情の異なる石仏、一つひとつを眺めながら歩くと、観音教寺の栄華を感じることができるんですよね。
 
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ん? 藁葺きのお堂って珍しい。
歴史を読むと、1954年に再建されたものだそうで、岐阜の方がご子息を弔うために建立したものなんだとか。
 
廃れたとはいえ、信者がしっかりと残っていたというエピソードですね。
人もおらず、いやぁ、なかなかいいお寺でした。
 
 
芝山仁王尊観音教寺
山武郡芝山町芝山298
0479-77-0004
参拝自由、年末年始は要問い合わせ
 

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