モーションウィジット

2021年8月14日土曜日

【風景】筑波にも平安時代の息吹、復元した役所跡と​小野小町の墓所

小田城址に行く途中の道標で、「平沢官衙遺跡」なるものを発見。

わざわざ表示があるし「遺跡」と書いてはありますけど、「平沢官衙」って何?
近いみたいだし、確認したいので寄ってみるかな。

まず、「平沢官衙遺跡」は「ひらさわかんがいせき」と読むらしい。

平沢は地名、官衙というのは奈良・平安時代の役所のこと。
この地で常陸国筑波郡の郡司跡が見つかり、調査・保存活動が行われ、一部の建物が再現されているんだそう。

広々とした土地、古代風の建造物が3軒、そして腰に手を当ててそれを眺めるおじさん。

かつて、写真は人が写らないタイミングまで待って撮るものと思ってましたけど、最近は変化をもたせるため、敢えて人を入れて撮ることも増えてきました。
この日の天気の良さ、清々しさをおわかり頂けるのではないかなと。

建物が再現されたのは1997年から2003年、その後ここは公園として開放されているんだとか。
この建物は高床校倉、柱がなくログハウスのような造りだなと。

3棟のうち最も大きな高床土壁塗双倉、広さは125㎡あるんだとか。

真ん中が空間になっていて、倉庫が2つという構造。
作業をするにも使いやすそうですね。

もう一つの高床板倉は面白い造りで、床下の柱はところどころ2本に。

1本は屋根まである通常の柱、もう一本は床を支えるための柱なんです。
建物全体の重量が重い、つまり収容物も重いのでこんな構造なんでしょうね。

どこまでリアルに再現されているのか、誰にもわからずでしょうけど、ちょっとした歴史ロマンに浸るにはいい場所です。

ところで、何でこの場所に郡司があったのかは、古東京湾に関係があるらしい。

東京湾はかつては今より大きく、縄文時代にも海進があって埼玉県も広く海だったことがあるんです。
この平沢官衙遺跡はその間も陸地であり続けた場所なので、人も集まり古から発展していたということでしょう。

もう一つ、平安時代繋がりということでは、土浦市の『小町の館』にも。

ここは車で走っている最中に偶然発見、小町って小野小町?
それを確認しようと寄ってみたんです。

答えはその通り、小野小町がここで亡くなったという伝説もあるとのことで、少し離れたところには墓と言われるものもあるらしい。
小野小町の墓は全国に多数、生涯についてはよくわかっていないというのが実情のようです。

デッカい水車がある。
直径7m、茨城県最大の水車だそうですけど、比較範囲が茨城だけじゃちょっと… 全国1位はどれだけ大きいんだろうか。

『小町の館』には、お蕎麦屋さんが2軒。

蕎麦いいなぁ、少し早いけど、ここで食べていくことにするか。
涼し気な建物内にというところで、続きはまた明日。




平沢官衙遺跡
029-867-5841
茨城県つくば市平沢353
営業時間 9:00~16:30
休館日 毎週月(公園は開放)

小町の館
029-862-1002
茨城県土浦市小野491
営業時間 3月~10月9:00~18:00、11月~2月9:00~17:00
休館日 毎週月、年末年始

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