モーションウィジット

2022年2月24日木曜日

【グルメ】極上のイカフライで腹を満たし、若女将の優しい会話に癒やされる

【この記事のポイント】
・新宿駅南口にある『食堂 長野屋』は創業100年以上の老舗、イカフライの揚げ具合は絶妙
・また来ようと思わせる若女将の見事な接客にも感動



長靴を探し廻っている際に途中で通った『箱根そば 新宿西口店』、ランチはここでと思っていたんです。
『ビクトリア』から向かおうとした時、ふと気付いたのが赤い軒先テント。

『食堂 長野屋』って、いかにも歴史のありそうな雰囲気。
市場飯っぽい佇まい、こういうお店って美味しいんだよな。

でも準備中かな…
いや11:30、ちょうどオープンだ。

「いいっすか。」
「はい、いらっしゃいませ。」

女将さんの威勢のいい声、一番乗りで店内に。

店内を見渡すと、創業は1915年とのこと。
今から100年以上前、当時の新宿はどんな風景だったんだろう。

そんなことを想像していると、女将さんがこちらにやって来てオーダーを… いや。
「今日の格言、『無駄なことをなくしていこう』なんですって。」(想像から大幅に外れるお言葉だったので、細部は正確には覚えておらず)

(ここは何か返さなければ…)
「大事なことじゃないですか。心がけねばですね。」…無難に乗り切ったかな。

女将さん、ちょっと首を竦めた様子。
「無駄なことって、そもそも何が無駄かがわかんないよね。」と、問いかけた先には着物に割烹着の女性、若い方だから娘さんなのかな。

あ、若女将? この方がホールを取り仕切っている様子。
オーダーをとるついでに、「昨日の雪は大丈夫でしたか?」なんて世間話をしたり。

今日は寒いから肉豆腐にしようか… お、イカフライ定食930円が美味しそう。
よし、これにしよう。

待つこと10分弱、調理場が2階にあるのかエレベーターで降りてきたイカフライ定食。
イカは半分にカットされていて、トータル6ピースとボリュームもありますね。

よし、それでは頂きます。

まずはイカフライを一つ… むむ、何だこの食感。

イカの身はコリッと固く、衣の柔らかさと対照的。
噛むと旨味がじゅわっと出てきて、うん、これはいい仕上がりだな。

続けてもう一つ、固さに期待して噛むと、あれっ、こっちはふっくらふんわり。
イカの旨味、湯気とともにフワッと薫ってきます。

オーダー時に「揚げたてをお持ちするので、少々お時間頂きますね。」と断わりがあったのは、この絶妙な揚げ加減のためなんだな。

身が柔らかだと、衣のサクサクが素晴らしいことに改めて気付いて。
その衣にもイカにも、ソースの酸味が見事にマッチしています。

美味いな、イカフライでこんなに感動するなんて… そういえば最近あったぞ。
そうだ、船橋市場で食べた八幡屋のと似た美味しさ。
イカの美味しさを引き出すイカフライ、慣れたお店のはお見事だと感心、ご馳走さまでした。

お会計をする際、「わ、真っ白で綺麗な靴ですね。」と若女将。
まさかこんなところでスノトレを褒められるとは、思わず「雪の多いところに行くんですよ。」と。

「え、どちらまで?」 「河口湖です。」
「わぁ、いいですね。スキーですか?」 「雪の湖と富士山の写真を撮るんですよ。」
「まぁ素敵。」

上手いなぁ。
お愛想だとわかっていても、こんな調子でテンポよく会話していると気分は良くなるもの。
一人旅だとなおさらで、お店にいい印象が残ること間違いなしですね。

「ありがとうございました。お気をつけていってらっしゃい。」

満面の笑みで送り出してくれた若女将。
料理の味だけでなく、温かな優しさが記憶に残る素敵なお店でした。






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