モーションウィジット

2021年11月4日木曜日

【ふるさと納税】おが屑の中に埋まっている至福の旨み​

とある休日、届いたクール宅急便を開封すると...

ん?何も入っていないどころか、細かい木屑が大量に。
何だこれ?

とぼけて書き始めましたけど、このおが屑の中には車海老が入っているんです。

温度管理され、活きたまま届けられた車海老。
「その日のうちに食べてください」と、事前に到着希望日を確認する電話があったほどの生産者のこだわりの賜物。

ところで、「あいおえび」の「あいお」って何だ?
お、「秋穂」と書いてそう読むのか。

山口県南部にあって、今は山口市の一部になっているそう。
世界で最初に車海老の養殖を始めた地、とのことです。

おが屑のどこに海老が埋まっているのか、スリリングですよね。
箸でおが屑を掘り始めた妻、横で私が「わっ!」と大声出したら、0.5秒ほど間隔が空いてびっくりしていました(笑)

「いやいや、そんな端っこじゃなくて真ん中だろう。」
予想通り姿を表して、動かないので尻尾を引っ張ると...

ビクビクッと一暴れ。
おが屑が飛び散り、今度は私も声をあげて大騒ぎ。

箱に入れたままだとおが屑が飛び散るので、おが屑ごと袋に移して海老を取り出してください。
そんなインストラクションを読んで、なるほど、確かに理にかなっている。

救出した海老は1,2,3,4... 10匹もいます。
さぁて、ここからが残酷な斬首の始まりだな...

海老の首、上下に動かしても切れにくいので、捻り切るのがいいんですよね。
切れる瞬間にビクビクっと動く海老、ごめんね、成仏してねと心が痛みつつ、半分を過ぎるとかなり慣れてきます。

身は刺身に、頭と尻尾は素揚げにということで、殻を剥いて尻尾をとってという作業。
その間も、海老はまだ動くんですよね。

刺身にという身、豪快にそのまんまのむき身で並べたところ、ちょっと昆虫っぽいですね。
まぁ見た目は気にせず、醤油を潜らせて一口。

ん、おぉ、固いぞ。
思い切り噛まねば切れないほどの弾力、そして力強い旨味がじんわり。

おぉ、美味い!

ついさっきまで生きていた車海老の身はプリップリそのもの。
他の料理にしても美味しいのは間違いないですけど、この鮮度は刺身で食べ切ろうと思ったのは大正解。

口の中には、噛めば噛むほど旨味が出てくる海老の身がいっぱい。
こんな旨味を三度味わい、そして一緒に食べる新米もまた最高。

幸せな夕食だなぁ。

素揚げの頭と尾は、ちょっと苦味が出ているかな。
とはいえ、この苦味がまた焼酎にはよく合っていて、バリバリと思わずつまみ食いが進むんです。

新鮮な車海老、いいいっすね。
斬首の嫌な感覚も忘れさせてくれるほどの美味しさ、ご馳走さまでした。




【今日のワンポイント】
・秋穂での車海老養殖は、明治時代からスタートしているとのこと。「秋穂」を普通に読めばakiho、子音を抜いてaioと読む理由はよくわからんのだそうです。

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