モーションウィジット

2020年2月4日火曜日

【観光】盆栽がこんなに美しく、力漲るものだったなんて

とある休日、この日は思いつきで大宮に行ってみることに。
京浜東北線の終点駅、大宮の名は当然知っていたものの、これまで降りたことは一度もなし。

大宮といえば氷川神社と鉄博(鉄道博物館)ですけど、今回は敢えて鉄博を外してと。
宇都宮線の一駅先、土呂で下車です。

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土呂の駅舎、少々変わったデザインですね。
オレンジ色の屋根は大宮だからか、白い壁との組み合わせは地中海風なんですかね。

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この駅で降りたのは、大宮盆栽美術館が目当てだったんですよ。
特に盆栽に興味がある訳でもないんですけど、美術館と名が付くだけのものが並んでいるなら一度ぐらいは観てみようかなと。

入館料は300円、お客さんの数は少ないですけど、外国人が多いというのは今時の風景なんでしょう。

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館内に入って、一つ目の作品を観た時、フッと身体から余計な力が抜けていくような感覚に。
撮影禁止なので残念ながらその作品の写真はありませんけど、そこには見事な美しさがあったんです。

木は山もみじ、葉が落ちてただ白い幹と枝があるのみ、なのでかえって枝っぷりの見事さが感じられたのか。
この感覚、名木や御神木の前に立った時の…そう、安心感みたいなものかな。

特に和室に飾られた盆栽の展示は秀逸で、掛け軸と合わさって空間に彩をもたらすなと。
盆栽がこんなに存在感があるとは、初めて知りました。


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屋外には、一部ですけど写真撮影可の盆栽も。
いくつかご紹介しておきましょう。

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盆栽は屈んだ位置から観るのが良いそうで、一つ一つで屈んでは隣まで歩き、というのは少々疲れるもの。
でもこうやって観ると、木の力強さ伝わってくるというのがよくわかりました。

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観賞ポイントは、根張り(樹の根元)、立ち上がり(根元から最初の枝まで)k幹肌(幹の表皮)、幹模様(幹の曲がり方や太さの推移)、枝配り(枝のバランス)等々。
確かに、全体をざっと観るよりも、その樹の特徴が掴めますよね。

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今回驚いたのは樹齢、この樹は350年なんだとか。
江戸時代の樹、盆栽用として育てられたのも当時からなんでしょう。

そうか、こんな小さな木樹でも、それだけの歴史が宿っているのか。
小さいままで樹齢を重ねるって、むしろ大変なんだろうな。

そして僅かずつとはいえ、生きているので毎日変化し続ける訳で、観ている樹はこの瞬間だけのもの、ということに。
なるほど、それが盆栽の威厳を醸し出す元か。


なんて、偉そうに書いてますけど1回じっくり観たぐらいじゃ本質はわかるはずがなし。
これからも、機会があったらじっくりと観賞してみようかなと。


大宮盆栽美術館
048-780-2091
さいたま市北区土呂町2-24-3
開館時間 9:00〜16:30
定休日 木

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