モーションウィジット

2019年2月7日木曜日

【観光】何もない大佐倉駅、超危険な麻賀多神社への階段

とある休日、この日は本佐倉城跡を歩いてみようかなと。
 
本佐倉城は、江戸時代に佐倉城が確立する前の城。
城主の千葉氏は小田原征伐で滅亡、藩庁が佐倉城に移った1615年に廃城で、以来そのまま放置されていたもの。
 
当時の遺構が綺麗に残っており、1998年に国の史跡に指定、2017年に「続日本100名城」に選定されたという経緯です。
なるほど、名が知られるようになったのは、僅か2年前のことなのか。
 
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最寄り駅は、京成線の大佐倉。
この駅は初めて降りましたけど、周囲には何もないんですよね。
 
京成線は、佐倉から先、成田まで快速特急以外は全て全駅に停車するんですけど、その中の一つが大佐倉。
車内から見て何もないなと思っていた駅でしたけど、降りても本当に何もないということがよくよくわかりました。
 
何もなくても、本佐倉城がある。
何もないが故、本佐倉城が当時の姿のまま残っている。
 
都市化の微妙なバランスのなか、本佐倉城が残っているのは一種の奇跡なのかなと。
 
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線路沿いを酒々井方面に歩くと、右手に麻賀多神社への階段。
 
ご覧の通り急勾配で、「ご利用は控えてください。事故など発生した場合、責任は負いかねます。」と。
こりゃやめた方がいい、先に勝胤寺に行くことにしよう。
 
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丘陵を下り切ると、右手には本佐倉城跡。
写真では森にしか見えないですけど、ちょっとした丘になっているんです。
 
左に曲がって、京成線の高架をくぐったところに勝胤寺があります。
 
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勝胤というのは、この地で9代続いた千葉家3代目当主の千葉勝胤(かつたね)のこと。
初めて聞く名ですけど、歴代当主の中では最も有名なんだとか。
 
酒々井町のマスコットゆるキャラ、「勝っタネ!くん」も勝胤がモデルです。
こちらも、見たことも聞いたこともないですけどね。
 
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かつて、印旛沼は京成線の線路まであったとのこと。
ってことはこのお寺、建立当時は印旛沼の水際近くにあったんじゃないかな。
 
半分くらい地面に埋まった石仏をみてこれは印旛沼のせいだろうと勝手に想像。
 
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この寺には、佐倉市指定文化財の千葉家供養塔があるんです。
 
傾いた石塔は、人が寄るのを拒んでいるような。
月日とともにこうなってきたんでしょうから、これも戦国時代の息吹といえそう。
 
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続けて、先ほどパスした麻賀多神社に。
 
危険を冒してでも急階段からという歳でもないので、表参道にまわりました。
表参道は本佐倉城の外郭である荒上に直結、ってことはここも砦の一部だったんでしょうね。
 
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麻賀多神社というのは、全国でも印旛沼の東から南にかけてのみ存在する神社とのこと。
メジャーなのは佐倉にあるもので、合計18社があるそうです。
 
謂れを調べてみると、麻はこの近辺の名産物、朝廷から任ぜられた国造が多氏。
その多氏が麻の国で賀す神の社、ということで麻賀多神社になったらしい。
 
なるほど、ここには勝胤寺よりも更に古い歴史があるんだ。
 
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先ほどの急階段、見下ろしてみました。
 
いやぁ、これは怖い!
落ちたらマジで大ケガですよ。
 
昇るのはまだしも、降るのは危険この上ないですね。
高所恐怖症の私は、見下ろして写真を撮るだけでもおよび腰に。
 
これはもと来た表参道を降りることにしよう。
 
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麻賀多神社から徒歩5分ほど、本佐倉城跡に到着です。
 
さて、いよいよ城へというところで、続きはまた明日。
 
 
勝胤寺(しょういんじ)
佐倉市大佐倉1467-1
043-484-2305
 
麻賀多神社
佐倉市大佐倉183
 

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