モーションウィジット

2019年2月21日木曜日

【観光】初の谷根千歩き、壮絶な心中話の天王寺から

とある休日、この日は谷根千の街歩き。
 
実は谷根千に行くのは初めてなんですけど、事前に調べたところ、観光ポイントはさほど広くはないエリアに密集しているんですね。
なので時間のあるなしでコースを選べて、今回は一先ず3、4時間が目安かな。
 
まずは日暮里駅から、駅近の天王寺を目指すことにします。
 
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天王寺の開山は1274年、当時は日蓮宗で感応寺という名前。
天台宗に改宗したのは1698年、寺号が天王寺となったのも1833年と比較的最近のことなんだそうです。
 
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上野寛永寺の北にあるこの地、周囲よりも少し高くなっている広い敷地。
そんな場所なので、上野戦争の際には彰義隊の営所となっていて、戦火により大半が焼失。
 
かなり激しい歴史を持つ寺なんだなと。
 
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本堂は奈良にある十輪院を模したもの。
ゆったり優美な造り、古風な品格があって美しいですね。
 
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もう一つ、目立つのは大仏。
これは1690年に鋳造されたものとのことなので、天台宗に改宗する前のものなのか。
 
品のいい本堂に大仏、いい雰囲気のお寺です。
 
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モハモハっとした物体は、花のための雪除けなんだろうか。
こんな小さな花でも守ろうという心配りが美しい。
 
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もう一つ、このお寺の激しい歴史を物語るのが五重塔。
 
今は柱石しか残っていないのは、塔は1957年に焼失してしまったから。
なぜ燃えたのかというと、ここで心中があったんです。
 
48歳男性と21歳女性、不倫の清算のための心中で、幕末の戦火にも残った五重塔も焼け落ちる。
そのドラマティックな出来事は、幸田露伴の小説「五重塔」に描かれているそうです。
 
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ん?「五重塔」は若い頃、もしかして読んだことあるかもしれないけど…
全然覚えていないや。
 
お二人にもいろいろ事情があってのことだとは思いつつ、何も五重塔を焼くことはないだろう。
そう思ってしまうのは、この平和な時代を生きているからなんでしょうね。
 
 
谷根千巡りのスタートはそんな壮絶な歴史を語るお寺からというところで、続きはまた明日。
 
 
護国山尊重院天王寺
台東区谷中7-14-8
03-5785-3481
 

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