モーションウィジット

2019年2月18日月曜日

【観光】フタバスズキリュウ発見時の再現などなど

地球館を観終えて、頭の中には新しい知識がいっぱい。
 
そろそろ飽和状態で、このまま日本館に入っても、抜け殻のような状態でただ歩いて疲れるだけじゃないだろうか。
そんな心配もありながら、せっかく入ったのでまぁ眺めるだけでも。
 
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まずは地下1階のフーコーの振り子、これ、以前にも見た記憶があります。
 
確か地球の自転に関係あったような…お、やっぱり。
本来、振り子は左右に単純運動しているだけなのに、徐々に方位が変わっていくのは自転の証拠。
 
自転を常識と思う我々であればそう言われるとそんな気もしますけど、昔いた自転に反対意見を持つ人達をこれで説得できたのか…
北半球と南半球で回転方向が違うのを目の当たりにすれば、もしかしたら納得できるのかもしれないですね。
 
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1階には、天体望遠鏡や地震計、時計や顕微鏡の展示。
ノスタルジックで大人な雰囲気、こんな展示を眺めながらウィスキーを飲みたいな。
 
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2階は日本の生物について。
 
似た緯度・大きさのイギリスやニュージーランドと比べて、日本には多様な固有の動植物がいるというのを視覚的に表した展示。
温暖な海に囲まれ、大陸からの適度な距離があるというのが好条件なんでしょうね。
 
 
興味をもって観てたのが、縄文と弥生の展示。
かつては縄文時代の後に弥生時代、関係は直列だと考えられていたところ、実は一部並列だったという説が確立しているんです。
 
縄文時代は紀元前131世紀から紀元前 4世紀まで続いたとされる長寿時代なのに対し、弥生時代は紀元前10世紀から紀元後3世紀という短さ。
弥生時代とは、縄文時代の最後にあった微かな変化、という程度なんですね。
 
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これは縄文人の集落、竪穴住居です。
 
縄文時代は前述の通り1万年以上、世界でも稀にみる長さなんだそうです。
周囲を海に囲まれて、外的の侵入を受けにくかったことに因るんでしょうね。
 
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弥生時代の集落では、家が少々大きくなっていること以外には確かにそれほど変化がないような。
 
学校で習った両時代の違いは、稲作、布服に渡来人というようなものでした。
近年の研究では、稲作や布服は縄文時代から既にあった、人種的にも変化は起きていない(弥生時代には、一部に渡来人がいたことは否定しない)となっているんだとか。
 
じゃ、時代として区別する要因は何なのか。
これは諸説入り乱れているようですけど、弥生というのは新しい文化、つまり生活習慣であり、縄文人の生活が弥生化するという説に納得感があるなと。
 
劇的に何かが進化したのではなく、連続性をもって新たな生活習慣が徐々に広まっていった。
交通も通信もない時代なので、そのスピードが緩やかだったということか。
 
 
ただ、弥生時代には集落間の戦闘や虐殺などもあったとのこと。
豊かになった集団には争いが起こる、これが悲しい人間の性なんですね。
 
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3階にはフタバスズキリュウ、聞いたことあるな。
 
いわき市の大久川河岸、露出していた双葉層にて、当時高校生だった鈴木さんによって発見された。
だからフタバスズキリュウ、そうだった。
 
50年ほど前のことですけど、こんなラッキー、今時はないんだろうな。
 
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切り株は屋久杉、樹齢1600年だそうです。
 
古墳時代から現代まで、日本の歴史を遠くから眺めていた樹。
もはや神の領域ですね。
 
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日本近辺で起きた地震、場所と深さを立体的に表現した展示。
 
立体表現がリアルだなと思ったら、何層にも透明パネルを重ねて本当に立体だった。
お金とスペースをふんだんに使った展示、さすがは国立だと改めて感心です。
 
 
いやぁ、素晴らしい展示の数々。
こういうところには、たまには来るべきものですね。
 
 
【今日のワンポイント】
・日本館は1931年の建築、建物そのものが重要文化財という貴重なものです。
 

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